地場旅行大手の縦横遊(WWPKG)は、「予言の時刻」とされた午前4時18分が過ぎた5日午前から「流言終結日」と題した訪日商品のセールを展開し、「大阪5日間2,999HKドル(約5万5,000円)~」「九州6日間3,499HKドル~」「北海道6日間4,999HKドル~」といった破格のツアー商品を売り出した。SNSでは同日、日本各地の写真や動画を次々と投稿して現地の安全を強調した。
同じく地場大手の東瀛遊控股(EGLホールディングス)も5日午前、SNSで東京、大阪など現地の旅行ガイドや在住香港人と中継をつなぎながらライブ配信「We are ready Konnichiwa」を実施。格安ツアーに加え、訪日商品を全面的に800HKドル割り引くキャンペーンを開始した。
地場航空会社も同様だ。大湾区航空(グレーターベイ・エアラインズ)は5日夕方、大阪で同日正午過ぎに撮影したという動画をSNSで配信。「予言観察隊」を名乗る4人組が、飲食店の行列など、大阪の街が平常通りににぎわっている様子をリポートした。
同社はさらに、「予言」の出所とされる漫画家・たつき諒さんの作品「私が見た未来 完全版」(飛鳥新社)のパロディーとみられる広告画像も投稿。「私が見た最低日本価格」として東京、大阪、仙台の往復チケットを350HKドルで売り出した。
香港航空最大手キャセイパシフィック航空(国泰航空)傘下の香港エクスプレス(香港快運航空)は6日、同社が運航する日本の全13路線について、「経済飛(ライト)」のカテゴリーのチケットを往復216HKドルからとするキャンペーンを始動した。
■作者「私は予言者ではない」
日本政府観光局(JNTO)が発表している最新の統計によると、5月の訪日香港人数(推計値)は延べ19万3,100人で、前年同月比11.2%減少した。需要の縮小に伴い、香港と日本を結ぶ空の便も地方路線を中心に運休や減便が相次いだ。JNTOは「日本で地震が発生するという情報がSNSなどで拡散されている」ことが背景にあると指摘している。
「私が見た未来 完全版」では、2025年7月に災難が起きると予言され、作者のたつきさんが予知夢を見た7月5日が災難の日と解釈された。
ただ、これについてたつきさんは先月、NNAの問い合わせに対して出版元の飛鳥新社を通じ「SNSなどで2025年7月5日が災難の予知の日であるとして拡散されているようですが、私自身は、『2025年7月』に災難が起こるという夢を見たもので、同書籍においても、『その災難が起こるのは2025年7月』と記載させていただいており、2025年7月5日が、予知の日というわけではございません」と説明している。
たつきさんはまた「私は予言者ではなく、あくまでも一般女性で、元漫画家であり、著書『私が見た未来 完全版』は、私自身が実際に見た夢を漫画化したものです」と強調。「私自身も、災害に対しては客観的な姿勢で向き合っており、本書がきっかけで防災意識が高まったことについては良いことだと感じております」などとコメントした。
7月5日が過ぎたことに対し香港のSNS上では、安堵(あんど)する市民がいる一方で「5日とは限らない」という声も上がっている。大湾区航空は今月に入り、米子と徳島の定期便を9月から運休することを発表しており、訪日客が速やかに回復するかどうかはまだ不透明と言えそうだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3ad7780dc1bafe1d026b336b5924e80216904b6
引用元: ・【香港】「予言」明け、いざ日本旅行 香港観光業界、一斉に売り出し [7/8] [昆虫図鑑★]
やめとけ
コメント