SNSを中心に、苛烈さを増すネット上の誹謗(ひぼう)中傷。選挙、ひいては民主主義の危機にもつながる。
その実態や対策について、SNS上の中傷に詳しい国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一准教授に聞いた。(聞き手・吉田通夫)
◆ストレス発散20%、便乗10%、残る大半は…
Q ネットの誹謗中傷は増えているのでしょうか。
A よく引用される「インターネット違法有害情報相談センター」への相談件数は高止まりしており、直近の2023年は過去最多でした。問題のある投稿の発信者開示請求の件数も増えているので、増加傾向にあることは間違いないと思います。
Q どのような理由で中傷してしまうのでしょうか。
A 私の調査では、攻撃する動機が「ストレス発散」という人は20%ぐらい。それから、10%ぐらいは「ほかの人がやっているから」という「便乗型」でした。
残る大半が、間違った相手をただしてやろうという「正義感」での攻撃です。「許せなかった」「見過ごせなかった」ということですね。
ただ、ここで言う「正義感」というのは、社会的・法律的な正しさではありません。「その人が正しいと思っていること」です。価値観に近いところもあって、1億人いたら1億通りあるものです。
そして、こうした自分なりの正義感にこだわって書き込む人は、面白半分で書き込む人よりも、圧倒的に回数が多い。「粘着質」になってしまう可能性が高いのです。
◆「粘着質」の背景には
Q なぜ「粘着」してしまうのでしょうか。
Q 中傷の件数は増えているものの、実際に中傷に参加している人は少ないというデータもあるようですね。
A 最新の研究結果では、X上で批判や非難が殺到する「炎上」に参加している利用者は、全体の0.00025%ということが分かっています。40万人に1人です。
ただ、その少人数の中に、大量に投稿する人がいます。
例えば、あるサイエンスライターが誹謗中傷を受け、裁判になった例があります。被告の男性は、200以上のアカウントを使って攻撃していました。多くの人が声をあげたように見えるわけです。
東京新聞 2025年7月5日 11時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/412732
引用元: ・あなたは大丈夫? 批判のつもりが、攻撃に 選挙と民主主義を危うくする「正義中毒」(山口真一教授) [おっさん友の会★]
5ちゃんでの誹謗中傷者もどんどん捕まえてほしいです
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