保守票分散「致命傷になりかねない」 参院選で自民、1人区で参政党の台頭警戒「秘策なし」
自民党は参院選の勝敗を左右する32の改選1人区で一つでも多くの当選を積み上げたい考えだ。28勝した前回の令和4年参院選から一変、今回は自民に強い逆風が吹く。事実上の与野党一騎打ちの構図に参政党が割り込むことで、保守票が分散し、「自民に致命傷になりかねない」(幹部)と危機感を強めている。
石破茂首相(自民総裁)は3日、神戸市での第一声で、米国との関税交渉を引き合いに「国益を守っていかなければならない。どの党がそれを実現できるのか」と述べ、政権担当能力をアピールした。兵庫県内で公明党候補の応援にも駆け付け、目標とする与党で非改選議席を含む過半数確保に注力している。
1人区の戦いで自民が警戒するのは、支持率が急伸する参政の動向だ。外国人による土地購入規制など保守的な政策を掲げる参政は自民と支持層が一定程度重なる。各党が参院選の前哨戦と位置づけた6月の東京都議選でも自民は保守層を固めきれず、一部は参政に流れたとされる。
参政は今回、全選挙区に候補を擁立した。主要野党が一本化し、自民と立憲民主党の与野党第1党による事実上の一騎打ちに参政が絡む1人区は10選挙区に上っている。
参政は4年参院選の1人区で最大7万票以上を獲得した。自民と立民の候補者への支持が拮抗する激戦区では、参政の得票が、自民の当落に直結しかねない。政権幹部は「自民の票がかなり食われる。何かしらの対応が必要だが、秘策はない」と頭を抱える。(小沢慶太)
https://www.sankei.com/article/20250703-YRAA6KQGWNOQXJSEIVYIOJZLDI/
引用元: ・石破自民「保守票分散して致命傷になりかねない」 [135853815]
コメント