地震発生から1年半近くが経過し、公費解体も進んで更地が目立つ珠洲市蛸島町。その一角に、崩れた木材の破片や家財が散乱した空き家が残る。区長の木挽(こびき)芳紀さん(55)によると、10年以上前に住人の高齢女性が亡くなった後、所有者不明の状態とみられる。
木挽さんは「倒壊した空き家が放置されていると、復興作業に影響が出る。治安や景観も悪くなる」との思いから、住民らと所有者不明の被災家屋を調べた。この物件を含む15棟について「迅速な対応が必要」として市に解体を要望した。
6市町によると、27日現在、確認されている所有者不明の被災家屋は輪島市で71棟、七尾市で30棟、能登町で8棟、穴水町で4棟、志賀町で3棟。珠洲市は2棟で、市の担当者は「空き家の相続人を調べるのは時間がかかり負担も大きい。申請のある公費解体を終えた後、早く調査を進めたいのだが……」とこぼす。
家屋の解体には、原則として所有者本人の申請が必要となる。所有者が特定できない場合、隣接地所有者や自治体などが管理制度を活用して申し立てれば、裁判所が選任した管理人は公費解体も申請できる。ただ、登記や課税状況などの調査を経て、所有者不明の実情を示す必要がある。
読売新聞 2025/06/29
https://news.yahoo.co.jp/articles/c51e304c07a137d0c4a4c95b2d6a578c547a655c
引用元: ・被災118棟「所有者不明」で解体進まず…能登半島地震から1年半、新制度活用いまだ3棟 [おっさん友の会★]
行政主導でもっとなにかできるとは思ってしまうが
日本の私有財産制度は異常なほど所有権者の権利のみ保護してるからしょうがない
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