朝の学校開放の時間を活用し、独自の取り組みを行う自治体もある一方で、必要な人材を確保できず、朝の学校開放事業を実施できていない自治体も多くあるのが現状だ。現場の取り組みを取材した。
■30分早く開門
「おはようございます」
先月下旬、品川区立戸越小では、通常の開門時間より30分早い7時30分に児童が続々と登校し、校長や教師らに元気な声であいさつした。
戸越小では29人の事前登録があり、初日のこの日は13人が参加。児童らは多目的室で、シルバー人材センターから派遣された見守り員2人に見守られながら読書や自習などを行った。集中して勉強に取り組んでいた小学1年の勝山なな実さんは「また朝早く来たい」と声を弾ませた。
品川区では今年度、戸越小を含む3つの小学校で朝の学校開放を始めた。
戸越小の川田重久校長は、以前から家庭の事情で開門時間よりも早く子供を連れてくる親がいたとし、「価値観や生活様式は多様化している。さまざまな立場の家庭に協力するというのは非常に意味のある取り組みだ」と話した。
■健康増進にも
居場所の確保だけではなく、朝の活動を通じて子供の健康をサポートしようという動きもある。品川区では秋ごろから、朝食の無料配布を始める予定だ。品川区の森沢恭子区長は「朝食を食べて1日をしっかりと活動できるよう支援したい」と意気込みを語った。
令和5年から朝の学校開放事業を進める三鷹市では朝の時間を子供の体力づくりにつなげる。市内にある15の小学校全てで晴れた日には校庭を開放。参加に事前登録もいらないため、多くの子供が自由に来て体を動かしている。
JR三鷹駅近くにある市立第三小では毎日平均200人ほどが集まるといい、子供たちはボールやなわとびなどを使って遊んでいた。
■心配する声も
一方、こうした取り組みに必要な人材を確保することができず、朝の学校開放事業を実施できていない自治体も多くある。
こども家庭庁が令和6年に行った調査によると、子供の朝の居場所確保策を実施している自治体は1・4%にとどまる。実施できない理由について「居場所に従事する人材の確保が難しい」とする自治体が最も多かった。
三鷹市シルバー人材センター次長の山元裕之さんは「自治体の規模によって必要な人材の数はさまざま」と話す。
現場を視察しに来た別の自治体の担当者からは「実施には1千人近くの見守り員が必要。子供に何かあったらどうやって責任をとるのか」という声が聞かれたという。
山元さんは、地域への貢献を実感したという自身の経験を振り返り、「できる限り(他の自治体にも)ノウハウを伝えていきたい」と話した。
(長谷川毬子)
[産経新聞]
2025/6/28(土) 9:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/c39676b3258d662258b2df09164613303ec87f46
引用元: ・子供残して出勤は不安…「朝の小1の壁」対策で東京都品川区や三鷹市が早朝に学校開放 [煮卵★]
そこまで学校が面倒を見る義理ないだろ
なら帰りが夜遅いからそれまで学校で見ろってのも通るのかよ
子供が街を歩けなき国
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