「マルハラ(句点ハラスメント)」という言葉が話題になったのは、2024年後半から2025年初頭にかけてだった。Google Trendsでもこの時期に検索数がピークを迎えており、一部の人々がこの言葉に過敏に反応したことがうかがえる。
実際、筆者の周囲でも、ある日を境に句読点をまったく使わなくなった中高年が何人かいた。プライベートのチャットはともかく、ビジネスメールからも「。」が消えたのを見て、正直なところ違和感があった。おそらく、若者文化への配慮として行動を変えたのだろう。
だが、その姿はどこか滑稽にも映る。なぜなら、若者世代自身が文脈を使い分けているからだ。
自分がYouTubeのコメント欄や、法人の仕事を通じてやり取りする高校生・大学生・新社会人の中には、プライベートでは砕けた文体を使っていても、ビジネス上の連絡ではしっかりとした丁寧な文章を使いこなす人が多い。
「句点=怒っている」という認識も、あくまでSNSやカジュアルなやり取りの文脈において限定した話か、職場の上司に反発する文脈において文化の差異を武器化した特殊な事例と見ることができるだろう。
中略
年寄り扱いを怖がるほど年寄り
「年寄り扱いされたくない」という恐れから、無理に若者言葉を真似たり、新しいトレンドに飛びついたりする中高年もいる。しかし、トレンドに乗ることが目的化した時点で、それは本質から逸れてしまう。
引用元: ・若者世代に気を使いすぎる必要はない [パンナ・コッタ★]
過ぎたるは及ばざるが如し
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