文科省による私立大入学金「二重払い」改善要請、大学側は「定員割れの恐れ」「事務手続きが膨大に」

　文部科学省は２６日、私立大学入試の合格者が納める入学金について、全国の私立大に対し、受験生側の負担軽減を検討するよう要請する通知を出した。文科省の推計では、大学入学者全体の２割強が入学しなかった大学に入学金を払っており、入学金の「二重払い」とも言える状況に改善を求めた。

　通知では、別日程の入試で辞退者に代わる入学者が見込める場合に辞退者へ納入済みの入学金を返還することや、入学金を分割払いとして入学辞退前の納入額を少なくすることなどを促した。経済的に困難な状況の受験生に対する「特段の配慮」も求めた。

　入学金について最高裁は２００６年、「大学側が合格者に入学できる地位を与える対価」と判断し、原則返還の必要はないとの判決を出した。文科省幹部は「進路選択が狭められないよう、受験生の実情に即した対応をしてほしい」としている。

　私立大は、納付した合格者数を目安に入学者数を予測し、その後の日程の入試で合格者数を調整している面がある。

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転売ヤーの価格吊り上げがオッケーなら二重取りくらいいいじゃない
資本主義だもん