しかし、父親Gさんはそんなわが子の発言など意に介さず「なぜ入ってはいけないの。これまでも一緒に入っていただろう」と平然と入ってくるのであった。そのGさんの言い方は、自分はまったくおかしなことを言っているわけでもなんでもなく、そう考えるのが当然ではないかというような印象さえ受けた。
このケースの結末は、娘が同級生にこのことをそれとなく話したことが担任の先生に伝わり、児童相談所に性的虐待として通告された。
児童福祉司は父親のGさんを呼び出し、事実の確認をしたところ、否定もせずにそれを認めた。そればかりか、Gさんはあっけらかんとした態度で、「これまで娘とは一緒に風呂に入っていたのに、なぜいけないのでしょうか」とも主張を始めるのであった。
通常なら虐待の事実を尋ねても否認する親が多く、しかも性的虐待の場合はなおさらそれを認めるケースは少ない。Gさんのようにあっさり事実を認めることはまれである。
その上、いい年齢になっている娘といまだに一緒に風呂に入ることを外から指摘されても、このGさんは恥ずかしいとか、おかしなことをしているといった認識はまるでなく、それが児童福祉司には不思議に感じられたのである。
Gさんについて情報を収集すると、おそらく自閉スペクトラム症だろうという特性が見られ、そのことが今回のこととも大いに関係していた。
つまり、思春期を迎える頃になると、仮にそれまでは一緒に娘と父親が入浴をともにしていたとしても、そろそろ風呂は別々に入るようにしようとするのが一般的である。ある意味では、それが親としての当然なマナーであろう。
しかし、Gさんは「娘と一緒に入ってはいけない法律なんてどこにもないし、これまでだって一緒に入っていたのに何が悪い」と主張を繰り返すのである。
自閉スペクトラム症の人が思春期を迎えて大いに困惑し、時には誤解を招いてしまいやすい事柄の1つに、性に関することがある。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/3813caf0ab8d26272b727ce0bbb688e48f8b2dd5
引用元: ・【社会】「なぜ中2の娘とお風呂はダメなの?」と開き直る父親が「性的虐待」を自覚できない深刻なワケ
この親を納得させられる論理を構築してから出直せ
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