支援対象の女性に性的暴行、受刑者支援の元NPO理事長に懲役9年を求刑 弁護人は無罪を主張
2025年06月18日 17時19分受刑者や出所者を支援するNPO法人「マザーハウス」(東京都)の元理事長の男性が、支援対象の女性に性的暴行したとして準強制性交等罪に問われている裁判が6月18日、東京地裁で開かれ、検察官は懲役9年を求刑した。
弁護人は「同意があった」などとして無罪を主張。五十嵐弘志氏は最後に証言台の前で「更生保護をお手伝いする者として十分なことができなかったことは残念です」と声を震わせながら述べた。
●女性に「悪霊がついている」
これまでの裁判や報道によると、マザーハウスの理事長を務めていた五十嵐氏は2023年5月、支援していた女性に対し「悪霊がついているから清めなければいけない」などという趣旨の話をして性的暴行を加えた疑いがあるとして、警視庁に逮捕された。
五十嵐氏は過去に性犯罪などの事件を起こして服役したことがあり、刑務所を出所後の2012年にマザーハウスを立ち上げ、自身の体験を生かして受刑者の社会復帰を支援したり刑事施設の問題を広めたりする活動に取り組んでいた。
今回の事件は、別の事件で執行猶予付きの有罪判決を受けた女性をマザーハウスが支援する過程で起きたとされる。
●2023年9月に初公判、1年9カ月後に結審
2023年9月に初公判が開かれ、五十嵐氏側は検察官から十分な証拠が開示されていないことを理由に罪状認否を明かさなかった。
その後の公判で、五十嵐氏は女性と性行為をしたことは認めたものの、「同意があった」などと主張。
今年4月にあった被告人質問では、女性と性行為をした後に五十嵐氏が女性に「よこしまな霊から解放されますように」という内容のメールを送っていたことなどが明かされた。
また、被害者参加人の弁護士から「被害者の女性が苦しんでいる原因に思い当たることはないか?」と問われると、五十嵐氏は「お母さんとの関係だと僕は思っています」などと反論した。

引用元: ・前科3犯のNPO理事長、支援対象レイプで懲役9年を求刑される [158879285]
五十嵐弘志 プロフィール1964年2月10日生、栃木県生まれ。前科3犯、受刑歴約20年、獄中で主イエス・キリストと出会い、回心。
受刑中に、国際弁護士佐々木満男先生が身元引受人となったことを契機に、司祭、修道女、牧師との交流を深め、文通、面会、本の差し入れなどをとおしてキリスト教を学ぶ。
出所後にカトリックの洗礼を受け、祈りと真の愛の実践をめざして受刑中の人や刑務所から出所した人々のケアに奔走。
2014年5月にNPO法人「マザーハウス」を正式に立ち上げ、現在、全国の受刑者との文通プロジェクト、出所者の生活、就労サポート及び、大学や更生保護団体などの
講演活動において犯罪被害者支援、出所者の再犯防止に向けての提言を続けている

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