米は日本の文化、言語、伝統に深く根付いたほぼ神聖な商品とされている。市場は高関税により輸入からほぼ保護されているが、国内産米の価格が高騰したため、関税にもかかわらず海外からの輸入が急増している。
主食が多くの消費者にとって高級品となり、政策当局者は数週間後に控える重要な議会選挙を前に、消費者の苦境に対応することが最優先課題となっている。
危機はいつ始まったのか?
危機の起源は2023年の収穫期に遡る。
極端な熱波により、市場に出回る米の量が大幅に減少する不作が発生した。
生産者や 関連企業の多くは2024年初頭までにこの現象に気づき、不足に備えて在庫を買い集めた。
さらに事態を悪化させたのは、2024年8月8日に日本南部を襲った大規模な地震だ。この地震は、南海トラフの縁で通常より高いリスクがある大規模地震に関する政府初の注意喚起を引き起こし、パニックに陥った消費者が米の買いだめを急ぎ、店舗の棚が空になった。外国人観光客からの需要増加も要因となった。
これらの要因により、8月までに40万トンの不足が発生し、2024年収穫分の在庫は予定より約2ヶ月早く販売された。9月の卸売価格は8月比41%急騰し、以降ほぼ毎月上昇を続けている。
一方、農林水産省は、未精米の玄米の生産量を測定する作物指数を根拠に、数ヶ月間不足を過小評価し続け、新米の収穫で十分な量が確保できると主張していた。
1970年代初頭から、政府は需給バランスを保つため、国内の米の生産量を事実上コントロールし、農家に生産削減を促してきた。
政府はどのような対策を講じたか?
小泉大臣は、小売店が5キロ入り2,000円(13.85ドル)程度で販売できる価格で、小売店に直接販売する方針に即座に転換した。この米は、数日のうちに消費者に届けられた。
現在、安価なのは政府の備蓄米のみで、供給量は限られている。
全国のスーパーマーケットでの米の価格は3月以降、5kgあたり4,000円を上回っており、石破茂首相の目標を下回っていない。
https://www.arabnews.jp/article/business/article_151092/
引用元: ・【ロイター】日本の米危機はいつ始まったのか? 危機の起源は2023年の収穫期に遡る、極端な熱波により、市場に出回る米の量が大幅に減少する不作が発生した、企業の多くはこの現象に気づき、在庫を買い集めた
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