■ ギリシャ人は怠け者だという幻想 経済開発協力機構(OECD)によると、ギリシャの労働者の一年間の総労働時間は2002時間と、コロナショック直前の2019年の水準(2022時間)をほぼ回復した。一方で、
ドイツは2024年時点で1335時間と、絶対量が少ない。
コロナショック直前の2019年は1375時間だったから、2024年の水準はそれよりも3%ほど少ない。
そもそもギリシャの労働者の方がドイツに比べて労働時間が長い理由は、ギリシャの産業構造が観光業など低付加価値産業を中心としていることにあるだろう。
対してドイツの場合は、製造業などの高付加価値産業を中心としている。
性別に労働時間の推移を確認すると、ユーロ圏、ギリシャ、ドイツともに女性の労働時間の増加が目立つ。
女性の社会進出が進むヨーロッパだが、それでもパートタイム労働の中心は女性が多い。3年連続マイナス成長が視野に入るドイツと異なり、ギリシャは好景気が続いている。
ゆえに労働需要も強まっており、労働力不足が深刻化している。
ギリシャもまた、他のヨーロッパ諸国と同様に社会主義的な性格の経済運営の伝統を持っており、債務危機後に構造改革が進んだとはいえ、労働者の権利は手厚く
守られている。しかし希望者には、相応の賃金が支払われることを条件に法定労働時間以上の就労を容認するなど勤労意欲を刺激しつつ、労働力不足を解消する試みも行われている。
【図表2 労働時間指数(性別)】
こうして見ると、ギリシャ人は怠け者であり、ドイツ人は働き者であるというパブリックイメージは、その実は真逆だ。確かに、公務員天国と揶揄されたかつてのギリシャだが、その時代からも
民間企業の労働者は相応に働いていた。債務危機後の構造改革の痛みを耐え抜いたギリシャ人は働き続け、春を謳歌したドイツ人は怠け続けている。

引用元: ・ギリシャ人が怠け者であると言うのは幻想か?ギリシャ人は1年で2002時間働き、ドイツは1年で1335時間 [194767121]
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