【米カリフォルニア大学研究】コロナワクチン接種を受けていない患者は接種を受けた患者に比べて、退院後にCRRTが必要となる確率が2.56倍、病院で死亡するリスクが5.54倍、長期に死亡するリスクが4.78倍高い

の研究では、ワクチン接種済みの患者は未接種の患者よりも退院後の透析継続率が低く、生存率も高かったことが明らかになった。

急性腎障害（AKI）は、COVID-19感染者においてよく見られ、その発症率は46%にも上ります。

軽度の腎機能低下につながる場合もあれば、重症化すると透析が必要となる場合もあります。

しかしながら、これらの患者の長期的な腎機能および生存転帰については、十分に解明されていません。

査読付き学術誌「Kidney Medicine 」に6月13日発表されるこの研究結果は、 COVID-19ワクチン接種によって長期的な腎機能低下と死亡リスクを軽減できることを示唆していると、カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）デイビッド・ゲフィン医学部腎臓学部門の臨床准教授で論文の筆頭著者であるニルーファー・ノバクト博士は述べた。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）デイビッド・ゲフィン医学部腎臓内科、健康科学臨床准教授、ニルーファー・ノバクト博士
COVID-19ワクチンは、急性腎不全で入院している患者におけるCOVID-19感染症の合併症発症リスクを低減できる重要な介入です。COVID-19ワクチン接種は、患者の生活の質に深刻な影響を与え、死亡を含むさらなる合併症につながる可能性のある透析が必要となるリスクを低減できるため、接種を受けるメリットについて医師と話し合うことが重要です。

ワクチン接種を受けていない患者のうち65人（15.8％）は、ワクチン接種を受けた患者のうち51人（10.9％）と比較して、重症患者向けの持続的腎代替療法（CRRT）と呼ばれるタイプの透析を必要とする可能性が高いことがわかった。

さらに、ワクチン接種を受けていない患者はワクチン接種を受けた患者に比べて、退院後にCRRTが必要となる確率が2.56倍、病院で死亡するリスクが5.54倍、長期追跡調査中に死亡するリスクが4.78倍高いことも判明した。

https://www.news-medical.net/news/20250614/Vaccination-linked-to-better-kidney-outcomes-in-hospitalized-COVID-19-patients.aspx

ワクチン接種を受けたCOVID関連の急性腎不全で入院した患者は、透析が必要になる可能性が低く、退院後に生存する可能性が高い
https://www.uclahealth.org/news/release/vaccinated-patients-hospitalized-with-covid-linked-acute