【東京圏】「国家戦略特区」対象を千葉県全域に拡大へ　熊谷知事「世界をリードする」

6/11(水) 15:38配信

　大胆な規制緩和を行うことで経済の活性化などを目指す、「国家戦略特区」の指定について、これまで千葉市と千葉県成田市のみだった対象エリアを千葉県全域に拡大することが決まりました。

　これは政府が6月10日開いた、国家戦略特区諮問会議で決まりました。

　東京圏の国家戦略特区は現在、東京都と神奈川県、それに県内では千葉市と成田市のみが対象になっています。

　これに対し千葉県は、今後、成田空港の機能強化や道路ネットワークの整備促進、それに、産業が集積する京葉臨海エリアや研究機関が多い柏の葉エリアなど県内各地に特色があることを踏まえ、千葉県全体で連携し、国家戦略特区を生かした規制改革を進めることがさらなる産業拠点の形成に繋がるとして、これまで国に対し、対象区域を県内全域に拡大することを求めてきました。

　こうした県の要望なども踏まえ、国家戦略特区諮問会議は10日、「千葉県全体を追加指定し、取組みを進めることが適当」とし、千葉県全域を特区に指定することを決めました。

　決定を受け、熊谷知事は、「本県の姿勢を評価いただけたものと受け止めている。今後も首都圏全体の国際競争力を高めるため、アジアを中心とする成長経済を取り込みながら、世界をリードする産業拠点形成に取り組んでいく」とコメントしています。

※関連
千葉県全域、国家戦略特区に指定　政府が「東京圏」の拡大了承 – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC109ZN0Q5A610C2000000/