6/8(日) 18:00 マグミクス(大山くまお)
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■「大全集」でも収録されなかった封印エピソード
手塚治虫先生の不朽の名作『ブラック・ジャック』には、現在、単行本に収録されていない「幻の回」があります。どのような話か、ご存知でしょうか?
『ブラック・ジャック』は何度も単行本化されています。初期の少年チャンピオンコミックスには、いくつか収録されなかったエピソードがありました。これは当時のコミックではよくあったことです。『ドラえもん』にも単行本に収録されなかったエピソードがいくつもあります。
決定版と言えるのが、2012年に刊行された『ブラック・ジャック大全集』(復刊ドットコム)です。雑誌掲載時と同じ順番で、それまでの単行本のなかでも最も多くのエピソードを収録していますが、それでも収録されなかった3つが「幻の回」ということになります。
※以下、エピソードの結末にふれています。
ひとつ目は、第28話「指」(「週刊少年チャンピオン」1974年6月24日号掲載)です。少年時代の「ブラック・ジャック」は車いす生活を送っており、多指症で周囲から差別されていた「間久部緑郎」と、お互い励ましあって過ごしていました。その後、犯罪組織のボスになり、指名手配中だった間久部は、指紋を変えてくれるようブラック・ジャックに頼みます。指ごと交換する手術は成功しますが、間久部は口封じのためにブラック・ジャックを殺害しようとします。
逮捕された間久部は証拠の指紋がないので無罪を主張しましたが、九死に一生を得たブラック・ジャックから証拠が届きます。それはかつて学生時代にブラック・ジャックが切除した間久部の6本目の指でした。指紋も照合可能になり、間久部は追いつめられます。ブラック・ジャックは友情のむなしさを感じながら立ち去っていきました。
「指」は一度も単行本には収録されていません。第227話「刻印」に改作されて収録されています、間久部が多指症で差別されていた部分と、証拠の指の部分、エンディングの部分が差し替えられたストーリーになっていました。ほとんど同じストーリーですから、単行本に収録されなくなったのもうなずけます。
ふたつ目は、第41話「植物人間」(同1974年9月23日号掲載)です。豪華客船が事故に遭い、手当の遅れた母親が脳死状態になってしまいます。幼い息子の懇願を聞き入れたブラック・ジャックは、母親の脳がまだ生きているかもしれないと考え、周囲の医師の反対を押し切って、息子の脳と母親の脳をつなぐ手術を決行。そして、脳に電流を流すと、息子は涙を流し始めます。
手術後、息子は真っ暗ななかで母親に会ったことを語りました。母親は息子を抱きしめながら、「ええ生きてますとも 死んでなんかいないわ」「おかあさんのきずはね いまのお医者にはけっしてなおせないわ」と語りかけ、医者になりたいと言っていた息子を「お医者になったらおかあさんをなおしてね」と励まして姿を消しました。手術に反対していた医者はうなだれますが、医者になると強い決意を示す息子を背にブラック・ジャックは黙って病室を出ていきました。
■2作品が「門外不出」となったワケとは?
3つ目は、第58話「快楽の座」(同1975年1月20日号掲載)です。ブラック・ジャックは「スチモシーバー(脳埋込チップ)」を使った動物実験を見学していました。スチモシーバーを脳に埋め込まれた動物たちは博士の命令通りに動きます。博士はこの装置を使って人間からネガティブな感情を消し去ろうと考えていました。ブラック・ジャックは警告しますが、金持ちの夫人に依頼された博士は、うつ病の息子の脳にスチモシーバーを埋め込む手術を行います。
息子は笑うようになりましたが、笑ったまま博士を刺して病院から逃亡し、自宅で母親を殺害しようとします。ブラック・ジャックは麻酔で息子を眠らせると、スチモシーバーを除去する手術を行いました。息子は元に戻り、ブラック・ジャックは「こんごぜったいに勉強をおしつけない」「すきなしゅみをさせる」などの処方箋を母親に渡すと、処方箋料として3千万円を請求して不敵な笑みを浮かべるのでした。
(※ 以下要約。要約は正確性を欠く可能性があります。記事本文と併せてご確認ください。)
引用元: ・【芸能】なぜ門外不出に? 手塚治虫の名作『ブラック・ジャック』封印されし伝説回 [湛然★]
サボテンと少年が合体した姿はいまだにトラウマ
その差し替えられた別の方か
オチャカナ
ヨーコの話は悲しかったなあ
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