【6月13日告示、22日投開票・東京都議会議員選挙】なぜ注目される？　12年に1度は今回のように参院選と同時期に行われる巳年選挙、都議選は直後の国政選挙の先行指標

この記事では、都議会と都議選の仕組みや歴史、選挙の焦点に小池百合子知事の動向などをやさしく解説していきます。（時事ドットコム取材班、元都庁記者クラブキャップ　斉藤大）

他の道府県議選の大半は４年に１度、４月に統一地方選で実施されるが、都議選はこれから外れている。なぜなのか。

もともとは都議選も統一選で行われていた。しかし、１９６５年に議長選挙を巡る贈収賄容疑で自民都議１５人が逮捕される「都議会黒い霧事件」が発生。

リコール運動が広がる中、都議会は自主解散し、同年７月に出直し選が行われた。この選挙で自民は落選者が相次ぎ、最大会派の座を社会党（当時）に明け渡した。

これ以降、都議会単独の選挙が続いてきたこともあり、地方選挙ながら国政選挙並みに注目を集めてきた。１２年に１度は今回のように参院選と同時期に行われることから「巳年選挙」とも呼ばれ、さらに関心が高まる。

都議選の結果は、その後の国政を占う試金石となる。ここでは、近年の選挙結果を振り返る。

【２００９年（石原都政）／民主大勝】　麻生太郎内閣が低支持率にあえぐ中、自民は議席を減らし、１９６５年以来の第２党に転落。民主党が大きく伸ばし、最大会派となった。直後の８月に行われた衆院選でも自民は惨敗し、政権交代が起きた

【２０１３年（猪瀬都政）／自公が全員当選】　自民、公明が政権奪還した翌年で、両党は候補者全員が当選し、過半数の議席を獲得。民主は１５議席と、告示前から３分の１近くまで縮小した。直後の参院選で自民は議席を増やし、公明と合わせ全議席の過半数を獲得。国会で衆参の多数派が異なる「ねじれ」状態が３年ぶりに解消した。

【２０１７年（小池都政）／小池旋風】　前年、自民を飛び出し知事に就任した小池氏率いる都民ファーストが追加公認を含め５５議席を獲得。公明は選挙協力のパートナーを自民から都民ファに変更し、全員が当選。自民は過去最低の２３議席に沈み、民主を前身とする民進は５議席にとどまった。勢いに乗った小池氏は「希望の党」を立ち上げ、代表として衆院選に臨んだが選挙前の議席数を下回る敗北となった。

【２０２１年（小池都政）／自公都の与党体制に】　新型コロナウイルス流行下で行なわれた選挙では東京五輪・パラリンピックへの対応が争点となり、自民は小池氏に急接近。公明とも再び選挙協力を構築したが、３３議席という過去２番目に低い結果で、自公両党でも過半数に達しなかった。都民ファは議席を減らしたが自民に次ぐ第２党に踏みとどまり、３会派による「小池知事与党」体制で議会運営が行われるようになった。

今回の都議選の焦点は主に三つある。一つ目は、過半数を巡る攻防だ。都民ファ、自民、公明による「知事与党」が過半数の議席を得るのか、共産や立民などの知事に批判的な勢力が伸長し与党を過半数割れに追い込むのか。選挙結果は３期目の小池都政の今後を左右する。

二つ目は、自民が第１党を維持できるかだ。昨年１０月の衆院選で、自民は政治資金パーティーを巡る裏金問題が尾を引き大敗。少数与党となった。その直後の１２月、今度は都議会自民でも類似の裏金問題が発覚。自民都連は会派幹事長経験者６人について公認を見送る方針だが、逆風は必至だ。

三つ目は、都議会に議席のない国民民主党やれいわ新選組といった政党が議席を獲得するかどうか。

昨年の都知事選で次点となった石丸伸二氏が代表を務める「再生の道」も候補を立てる。都議選に臨む各党は、有権者の関心が高い物価高対策や子育て政策などを中心に公約を訴える方針だ。

https://www.jiji.com/jc/v8?id=202506togisen-team#goog_rewarded

https://www.tokyo-np.co.jp/article/409409

都ファ　平慶翔（平愛梨の弟、スキャンダルまみれ）
自民
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