新たな感染症の出現時に、ワクチンや治療薬を実際に投与して効果を迅速に検証できると期待される。
一方で、試験の参加者に感染による体調悪化などのリスクを負わせるため、導入の必要性は慎重に検討する。
病原体を参加者に感染させる臨床試験は「ヒトチャレンジ試験」と呼ばれ、発症の有無や症状の経過を調べる。例えばワクチンの試験では、接種した参加者に、ウイルスなどの病原体を意図的に接触させ、発症予防の効果などを確かめる。
通常の試験では、接種後、自然に感染するかを待って調べるため、検証に数か月かかる。さらに多数の参加者を必要とすることが多い。ヒトチャレンジ試験では参加者を減らし、期間も短縮できる可能性がある。
米国では、コレラのワクチンの効果を調べるために実施された。英国では2021年に新型コロナウイルスに接触後の経過をみるために行われたが、症状の重さや後遺症の恐れから反対意見も出た。
厚労省は、欧米で実施された試験の内容や、倫理面での審査、試験に対する研究者らの見解などを調べる。そのうえで、国内での必要性や、必要と判断される場合、治療薬の有無など前提条件を検討する。
調査は、政府が2月に決定した医療分野研究開発推進計画に盛り込まれた。
[読売新聞]
2025/6/7(土) 13:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/3789f088de79a81f78feb0326c5dd8575c4a4d8c
引用元: ・【厚労相】健康な人を意図的に感染させる「ヒトチャレンジ試験」 海外での実施状況を調査へ [煮卵★]
ワク信これどうすんの?
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