2025年6月2日7:24
AI(人工知能)ニュース
Last Updated on 2025-06-03 14:58 by admin
ロンドンを拠点とするAIスタートアップBuilder.ai(旧Engineer.ai)が2025年5月20日に破産手続きに入った。同社は2016年にSachin Dev Duggalによって設立され、AIアシスタント「Natasha」を搭載したノーコード開発プラットフォームを提供していると謳っていたが、実際には700人のインドのエンジニアが手動でコードを書いていた。
Builder.ai(旧Engineer.ai)はMicrosoft、Qatar Investment Authority、SoftBankなどから総額4億4500万ドルの資金調達を行い、一時は企業価値13億ドルと評価されるユニコーン企業となっていた。
しかしインドのソーシャルメディア企業VerSe Innovationとの間で2021年から2024年にかけて「ラウンドトリッピング」と呼ばれる相互請求を通じた売上水増しの不正会計を行っていた疑いが持たれている。
報道によれば、Builder.aiは2024年の売上予測を2億2000万ドルと投資家などに報告していたものの、実際には5500万ドル程度に過ぎなかったとされ、
これは報告された予測に対して75%もの大幅な未達であり、実態に対して約300%の売上を水増しして見せていた計算になるという指摘もある。
2025年2月にDuggalがCEOを退任しManpreet Ratiaが後任となったが、債権者Viola Creditが3700万ドルを差し押さえたことなどが引き金となり、給与支払いが困難となり破産に至った。
From: 文献リンク‘700 Indian engineers posed as AI’: The London startup that took Microsoft for a ride
引用元: ・Builder.ai破綻の真相:700人のインドエンジニアが「AI」を偽装、Microsoft出資の4億4500万ドル調達企業が破産
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