https://news.yahoo.co.jp/articles/2af74c02c20c67c9569cf5347e07cae9d86d5589
5月22日午前、ソウル市中区の明洞にあるフィギュアショップの前に、100人ほどの中国人が列を成していた。ここでフィギュアを購入し、中国で高額で販売するいわゆる「転売ヤー」だ。
フィギュアショップは午前11時に開店するが、中国人転売ヤーの一部は午前5時から並んでいるという。開店と同時に店内に駆け込んで、目当ての商品をいち早く手にする「開店ダッシュ」をするためだ。この日も人気ぬいぐるみ「ラブブ(LABUBU)」のセット「ザ・モンスターズ LABUBUテイスティ・マカロン・シリーズ・ランダムボックス(6個入り)」は開店から30分もしないうちに売り切れとなった。
中国人転売ヤーのAさんは「限定版のフィギュアは1人2個まで買えるが、中国では1個当たり100万ウォン(約10万円)のプレミアムをつけて売ることができるため、一度に200万ウォン稼げる」と話した。
引用元: ・「中国で売れば一度に20万円稼げる」 明洞のフィギュア店に中国人転売ヤー100人の大行列 [662593167]
■中国人転売ヤー、「韓国での購入担当」「中国での販売担当社長」など役割を分担し組織的に活動
この日午前11時30分、フィギュアショップの前には「開店ダッシュ」を終えて出てきた中国人転売ヤー6人が品物を整理していた。包装されたフィギュア商品が50点近くあるのが見えた。その後、待機していた車にフィギュアを積み込み始めた。
転売ヤーのBさんは「私たちは組織的に動いており、社長もいる」として「フィギュアを社長に引き渡し、社長が中国で販売する」と説明した。Bさんは明洞だけでなく竜山や弘大エリアでも、中国で人気の高いフィギュア商品を買い集めるために「開店ダッシュ」をしていると話した。
韓国で販売されているフィギュアのうち中国で人気のある商品は、いわゆる「アートトイ(Art Toy)」と呼ばれるものだ。アートトイとはポップアート(Pop Art)とおもちゃ(Toy)の合成語だ。中国で流行し、ガールズグループBLACKPINK(ブラックピンク)のリサさんをはじめK-POPアイドルや俳優が収集していることが広まって注目を集めた。
転売ヤーのCさんは「アートトイは中国では購入自体が難しく、中国国内の中古品取引サイトに定価で出ているものもあるが、『ニセモノ』が多くて信用できない」として「結局、転売組織が韓国で購入して中国で転売するという流通構造が生まれた」と説明した。
■「1個転売するだけで10万円のもうけ」
この日、明洞で中国人転売ヤーが購入した「ハイライト・ザ・モンスターズBig into Energyシリーズ・ランダムボックス(6個入り)」の定価は12万6000ウォンだが、中国では28万6000ウォンで販売される。諸費用を考慮せずに単純に計算すれば、利益率が100%を超える。フィギュアショップが1人当たりの購入量を制限したとしても、中国人転売ヤーのように組織的に活動すれば、一日に数百万ウォンの利益を上げることができるのだ。
これよりはるかに多くの利益を上げられる「ボロもうけ」商品もある。ランダムボックス(6個入り)商品の中から72分の1の確率で出てくるレアなアートトイは、高値で売られる。このうち「ラブブ」のキーホルダーは定価だと1個2万ウォン代だが、中国での転売価格は28万ウォンだ。マージン率は実質1300%ということになる。
転売ヤーのDさんは記者に、ラブブのキーホルダーの匂いを嗅いでみてほしいと言った。甘い花の香りがした。Dさんは「このように特徴のあるフィギュアには高い価格が付けられる」として「限定版のフィギュアは1個当たり100万ウォン以上のプレミアムが付くこともある」と話した。
転売ヤー
グンマー
コメント