日本における永続性は
「家」と「法人」で保証
島田 2023年、日本で最大の宗教法人である創価学会の第3代の会長だった池田大作さんが95歳で亡くなった。池田さんが亡くなっても、創価学会という宗教法人がなくなってしまうことはないわけですね。
そこに法人のメリットがある。永続性を持つことは大きいと思うんですけれど、法人は日本だと明治以降、近代化の中で出てくるわけで、それ以前に権利能力を持っていたのは「家」なのではないかと思います。
貴族を意味する公家は公の家と書くし、武士だったら武家という形で、家が非常に重要で、多くの土地を所有して、それを活用して利益を上げてきた。そこら辺の構造が日本と中国では若干違っていて、中国では科挙の制度があって、それに受からないと官僚になれない。この道は全員に開かれていて、誰でも受験できた。
現実的には、勉強は非常に大変で、家庭教師もつけなければいけないし、時間もかかるので、お金のある家しか受験できなかったという面はありますが、それでも、非常に優秀な庶民家庭の生まれの人が科挙に合格するようなこともあった。日本は、中国からいろいろな制度を取り入れたにもかかわらず、科挙は採り入れなかった。
日本では、上級官僚には適用されないのですが、下級官僚になるための試験はありました。ところが、高級官僚になるには、特定の家に生まれることが必須の条件で、有名なのは藤原氏ですね。藤原氏でなければ当時の最高のポジションである摂政・関白になることができないようになった。そういう形で、家を単位として社会が動いていた。
庶民の場合にも、農家という形でやはり家が重要で、家を単位として田を所有し、それを代々受け継いでいった。
昔は相続税などないですし、今でも農地に関しては相続税がかからないので、家を単位にして永続性が保証されてきた。土地に関しては、神社仏閣が非常に大きな役割を果たしてきた。
なぜ宗教法人に課税できないのか?たんまり儲けても「帳簿は事実上非公開」の理不尽
水野和夫 島田裕巳
社会ニュースな本
2025.6.2 6:30
https://diamond.jp/articles/-/359979
引用元: ・世界が驚く日本の僧侶。肉食・飲酒・結婚OK。キャバクラにゴルフで豪遊の生臭坊主でも敬われる謎 [454228327]
日本人の寺離れは着々と進んでいる
むしろこんないい加減でよく滅ばなかったと言いたい。俺のオカンくらいの盲目の情弱世代はマジで祖先敬ってたからな?
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