那覇基地所属のF-15Jが、尖閣諸島南方120キロの空域で中国空軍のJ-16と交戦状態に入った後、通信が途絶えた。
午前7時59分、統合幕僚監部地下司令室。
「那覇の第204飛行隊の機体、1機がレーダーから消えました。最後の交信では『ミサイル接近』を確認。レーダー映像はこちらです」
巨大なスクリーンに、F-15Jの航跡が突然途絶える様子が表示される。別方向に退避した僚機からは、通信越しに短く沈んだ報告。
「バディ1が撃墜された。パイロットは脱出せず、応答なし」
沈黙が室内を包む。
引用元: ・【悲報】もし日本が中国と戦争になったら、軍事オタクのガチシュミレーション結果がこちらwww
「総理、ただ今、防衛省から入電。F-15Jが中国軍機により撃墜された可能性が高いとのことです。現場は公海上空。撃墜を確認した僚機が即時離脱。中国側からの公式発表はまだありません」
岸田首相は一瞬だけ言葉を失ったが、すぐに表情を引き締める。
「NSC(国家安全保障会議)を今すぐ招集しろ。中国大使を外務省に呼びつけて正式に抗議する。この件が偶発か意図的か、まず判断材料を揃えろ」
「報道機関への情報開示は?」
「第一報だけ。『自衛隊機が東中国海上空で消息不明、調査中』。詳細発表はNSC後に判断する。国民を混乱させるな」
すでに内閣官房副長官、外務・防衛大臣、国家安全保障局長が地下フロアに到着していた。電子地図の上で中国と日本の空域が細かく示され、複数の部隊に緊急出動命令が走る。
「これは、戦争の一歩手前です」
国家安全保障局長が低くつぶやいた。
首相は黙ってうなずくと、机に置かれた赤い直通電話に目をやった。
「沖縄方面即応体制フェーズ3へ移行」
「スクランブル対象:J-16型戦闘機3機、フランカー系列、東中国海空域で哨戒中の海自艦艇に接近中」
司令官の号令で、那覇・築城・新田原の各基地が一斉に動き出す。
「フェーズ3発令、出撃命令確認!」
整備士たちが滑走路を走り、搭乗員が機体に飛び乗る。地上に響くエンジン音とともに、F-15Jが次々と滑走路を離れる。
「ターゲット座標は尖閣諸島西方150キロ、識別コード未送信機3機。迎撃任務開始、交戦規則(ROE)レベルC:接近される味方艦艇の防衛を優先。警告後、必要なら攻撃許可」
「こちら2番機、目視で敵確認、距離80、機影3。中国空軍所属と推定。警告信号を送る」
F-15のパイロットが無線で警告するも、中国側からの応答はない。1機が急旋回し、海自の護衛艦「いずも」へ接近。
「こちらいずも艦橋、敵機が高度を下げながら接近中。距離12キロ」
警告射撃。だが、中国機は無視して高度200mまで下降。
「交戦許可を要請します」
「許可する」
「ロックオン、発射!」
F-15JがAIM-120 AMRAAMを発射。
敵機1機が左翼に命中し爆発、残り2機が分散して離脱行動に入る。
「2番機、回避行動中! ミサイル接近中!」
一瞬の無音、画面上の味方機マーカーが消える。
「……2番機、撃墜」
「脱出シーケンス確認、ビーコン信号あり!」
中国空軍の編隊がさらに4機、福建省から飛来中との情報が入る。
「戦闘が拡大すれば、中国は短距離弾道ミサイルを使う可能性もある」
「南西諸島防衛のため、イージス艦『こんごう』と『みょうこう』を宮古海峡に展開。PAC-3部隊を石垣島と与那国に臨時配備」
官邸地下では首相が防衛相、統幕長と共に、米軍との連携も含めた防衛戦略の調整に入る。
「中国がこれ以上進出すれば、日本の主権に対する重大な侵害として、集団的自衛権の発動も辞さない。米側にも伝達しろ」
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