画像 人間の遺伝子で大きくなったサルの脳

ヒト特異的遺伝子「ARHGAP11B」を
サルの脳に発現させると
脳が拡大してシワができることを証明
慶大ほか
ARHGAP11B遺伝子導入マーモセットを作製。
脳の発生過程で、bRG細胞が豊富に存在して
飛躍的に大脳新皮質が拡大する時期に注目し、
胎生101日齢のコモンマーモセットの脳を解析した。
解剖学的解析の結果、
本来マーモセットではシワが存在しないはずの場所にも脳の凹凸が出現。
野生型と比較してGI指数(脳の凹凸を示す指数)が約1.1倍に増高していた。
次に、脳を非常に薄くスライスし、
さまざまなタンパク質を各々特異的なマーカーで
ラベルして定量的な解析を実施。
すると、ARHGAP11B遺伝子導入マーモセットでは
野生型に比べてbRG細胞の数が約4倍増加し、
bRG細胞が多く存在する脳室下帯外側の厚さも
約3.5倍厚くなっていることがわかった。
さらにbRGの増加に伴って、
どこの神経細胞が増加しているのかを調べたところ、
霊長類の進化に伴って増加する神経細胞は脳表に近い場所
(皮質板浅層)に多く存在するが、
ARHGAP11B遺伝子導入マーモセットでは
まさにそこにある神経細胞の数が約20%増加していた。
以上、今回の研究によって、
ヒトがチンパンジーから分岐したのちの
大脳新皮質の拡大はARHGAP11Bによって引き起こされたことが、
非ヒト霊長類モデルを用いて証明された。
引用元: ・サルに人間の遺伝子を組み込んだら脳がデカくなった 慶応大学 [659060378]
うわあ😦
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