5/15(木) 17:12 文春オンライン(我妻 弘崇)

なぜMCクラスの芸人が大陸移動さながらに、BSへと進出し始めているのか? BS放送において、これまで数多くのバラエティ番組を輩出してきたBSフジに話を聞いた。
■地上波に見劣りしない、豪華なラインナップ
「この番組を見ない理由があるとしたら、BS番組だからってところもあると思う。みんな、ほんまにおもろいもんはキー局でやるって思いこんでる部分があるんですよ。言っとくけど、BSは福岡、札幌の繁華街くらいはいってるぞと(笑)。どこにいても、結局は人が大事やと思う。このチームは、おもろい奴らが集まっている」(※中略)
■大物芸人がBS番組に集まる理由
「今は争奪戦のような雰囲気すらあります」
そう話すのは、『華丸大吉が行く!大人もハマる神授業』の企画・編成を担当するBSフジ編成局編成業務部・酒井健吾氏。BSフジは、07年に『所さんの世田谷ベース』を開始するなど、いち早くBS番組にバラエティ要素を持ち込んだパイオニアだ。また、『クイズ!脳ベルSHOW』を帯番組化するなど、それまで通販番組やドラマ再放送が一般的だったBS番組のラインナップに風穴を開けたという意味でも、率先垂範した存在と言える。そんなBSフジでさえ、MCクラスの芸人が群雄割拠するBS番組の現状に目を丸くしているという。
「『オードリー春日の知らない街で自腹せんべろ』は、春日さんが自身のラジオ番組で、街でお酒を飲む番組をやってみたいと話されていたことがきっかけでした。実は、我々もその発言を聞いてオファーをかけようと考えていたくらいです。我々が注意を払っているように、他のBS局もこうした発言をチェックしています」(酒井氏、以下同)
上記の各局ラインナップを見ても分かるように、BS番組は演者の趣味をテーマにした番組が少なくない。『アメトーーク!』などの番組で、伊達みきおがコロッケを、飯尾和樹が純喫茶を好きだと公言することで、“一本釣り”よろしく、BS各局がオファーをかけることが珍しくないそうだ。
「BS番組は地上波に比べると制作費も少ないです。そのため緩くならざるを得ない部分があるのですが、その雰囲気が趣味的な番組と相性が良いことも大きいと思います。『有田哲平の休日はラーメン連食』も、有田さんがラーメンにハマっているというところからスタートした企画ですし、今田さんの『スパゲッTV』は、有田さんのラーメン連食を見て、『自分もそういう番組をやりたい』と実現した企画です」
自分の好きなことができる――。この点が、BSにMCクラスの芸人が集まる呼び水になっていることは間違いない。私が、『有田哲平の休日はラーメン連食』の取材をした際、有田哲平はこんなことを語っていた。
「こういう番組って、今の僕の気持ちとなんか合っているところがあって。芸人としての手応えはまったくないんだけど、BSファンである自分からしたら理想的な番組。夢のような空間でした。ボケもせず、リアクションもせず、ただ美味しいラーメンを食べるだけっていう(笑)」
歳を重ねてきたことで「ボケの呪縛から解放されたのかもしれない」と話し、こう続けた。
「割とベタな公園に子どもと一緒に行ったりすると、“めっちゃいいじゃん、公園”とか、“花がめっちゃ綺麗”とか、やっと染みるようになって。今までだったら、どうボケようとかシミュレーションしていたけど、ただただそこにあるものを楽しめるというか。人生折り返しに来て、そんなことを思いますね。自分の意思で行った場所にしか感動はないんだなって」
引用元: ・【文春】有田、今田、有吉も…50代大物芸人の番組が続々スタート「地上波より制作費も少ないのに」BSが選ばれる“意外と深い理由”とは [湛然★]
■50代だからこそ、BSの雰囲気と合致する」 先の番組ラインナップを見ると、ホストを務める芸人の多くが50歳を超えている。これは決して偶然ではないだろう。肩の力が抜けてきたタイミングで“自然体”を求めたとき、BSは歴戦の芸人たちにとって“イイ塩梅”なのだ。前出・酒井氏が説明する。
「『華丸大吉が行く! 大人もハマる神授業』のテレビ誌のインタビューに同席したのですが、この番組はお二人が各分野の専門家を訪ね、“神授業”を受ける教養バラエティです。その際、大吉さんが『BSといえば、“大人のBS”というイメージが昔からあります。かつてBSフジさんで『華大の知りたい!サタデー』(2015年4月?2016年9月)という番組に出演させていただいたときはまだ40代で、まだ若かったと思うんですよ。いまは50代も半ばにさしかかり、やっと歳相応になれたかなと思います』と仰っていました。50代だからこそ、BSの雰囲気と合致するところはあると思います」
BSの視聴者層は50代以上が多いという。肩肘張らない趣味的な番組を受け入れる土壌があり、視聴者自身、人生を折り返した人たちだ。視聴者と演者の感覚が近いからこそ親和性が生まれ、さらには酸いも甘いも噛み分けたMCクラスの芸人がBSというフィールドで等身大の姿を見せる。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
松本、中居、石橋
次は誰かな?
うっとおしい
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