自民党の麻生太郎最高顧問が本部長を務める党組織「自由で開かれたインド太平洋戦略本部」が14日、初会合を開いた。会合には、高市早苗前経済安全保障担当相や旧派議員ら石破茂首相(自民党総裁)に批判的な有力議員が集結し、晋三元首相が提唱した外交方針を継承していくことを確認した。「反石破」勢力の結集軸になるのではとの警戒感が党執行部や主流派に広がっている。
麻生氏は初会合で、日米同盟を基軸に東南アジアとの連携強化を進める石破首相の外交成果に言及した。一方で「現実問題として中国や北朝鮮、ロシアのような厳然とした脅威がある」と語り、日本の外交戦略をきちんと描く重要性を強調した。
設置から3年半越し「勘ぐらないで」
戦略本部は令和3年11月に当時政調会長だった高市氏が主導して設置したが、8カ月後に氏が死去し、活動は止まっていた。高市氏が今年3月、石破首相と争って敗れた昨年の総裁選で支援を受けた麻生氏と面会し、始動を要請。麻生氏が承諾し、3年半越しの初会合に至った。
初会合で石破首相への批判は出なかった。高市氏は記者団に「自由で開かれたインド太平洋」に関し「日本はこの旗を高々と掲げ続ける必要がある」と述べ、氏の路線継承をアピールした。反石破の議員が多いと記者団に問われ、「自民党議員なら誰でも参加できる会だ。勘ぐらないでください」とも語った。
萩生田・茂木氏出席、小林鷹之氏の名も
ただ、額面通りに受け取る議員は少ない。麻生、高市両氏のほか、旧派幹部だった萩生田光一元政調会長や西村康稔元経済産業相、首相の座に意欲を持つ茂木敏充前幹事長ら非主流派の議員や総裁選で高市氏を支援した議員を中心に57人が出席した。「ポスト石破」をうかがう小林鷹之元経済安保担当相も会合には欠席したが、メンバーに名を連ねる。
高市氏が政権批判に傾斜していることも憶測を強めている。13日のインターネット番組では、消費税の軽減税率の0%への引き下げを主張し、消費税減税に慎重な石破首相の国会答弁に「かなりがっかりしている」と不満を表明した。
内閣支持率が低迷し、参院選が近付く中での戦略本部の始動に、党幹部の一人は「このメンバーを見れば誰の目にも『反石破』に映る。党が厳しい時にこんな会を開くべきではない」と不快感を示した。(長橋和之)
https://www.sankei.com/article/20250514-BTEWXNTRMZPUBB3IOFYEMDYBKI/
引用元: ・麻生高市らが会合 石破自民幹部「メンバー見れば誰の目にも反石破に映る。こんな会開くべきではない」 [135853815]
今年の正月終わったあたりでもう結果を出さないといけなかった
もう自民党に支持は戻らない
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