鹿児島県・桜島で山体膨張を示す地殻変動 今後の活動に注意
気象台は鹿児島県桜島で山体膨張を示す地殻変動が観測されたため、解説情報を発表しました。多量の降灰を伴う噴火に注意が必要です。
12日(月)夜から地殻変動を観測
桜島では12日(月)20時頃から、島内に設置している傾斜計及び伸縮計で山体の膨張を示す地殻変動が観測されています。
こうした地殻変動の後に必ず噴火が発生するわけではありませんが、南岳山頂火口または昭和火口において、この山体膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、桜島島内を中心に多量の降灰を伴う可能性があります。噴火警戒レベルは3の入山規制が継続中です。
桜島は5月に入ってから噴火活動が比較的落ち着いていて、気象台の発表基準を満たす規模の噴火は発生していません。今日の桜島上空は西よりの風が継続するため、噴火した場合は大隅地方を中心に火山灰が広がる見通しです。
防災上の警戒事項等
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく、火山礫(かざんれき)と呼ばれる小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意が必要です。
また、爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあります。なお、今後の降灰状況次第では、まとまった雨が降った際に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
しばらく静かで
いきなりドカンが恐い
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