再審請求中の死刑執行不当と国を訴えた弁護士敗訴 大阪地裁
05月14日 17時27分
再審=裁判のやり直しを求めている死刑囚に死刑が執行されたのは不当だと弁護士が国を訴えた裁判で、大阪地方裁判所は「再審請求によって執行が停止されるとすれば、請求が繰り返されて執行が事実上不可能になる」などとして訴えを退けました。
1988年に2人を殺害したとして強盗殺人などの罪で死刑が確定した旧姓、河村、岡本啓三 元死刑囚は、4回目の再審請求をしていた2018年に死刑が執行されました。
これについて元死刑囚の弁護士3人は、刑の執行により最も重要な証人を失って立証活動が不可能になったなどと主張して、国に損害賠償を求める訴えを起こしました。
裁判で国側は「再審請求に死刑の執行を停止させる法律上の効力はない」などと主張し、争っていました。
14日の判決で、大阪地方裁判所の大森直哉 裁判長は「死刑判決を受け、非常救済手続きである再審請求の審理が終了しない間に刑が執行されたからといって、憲法が保障する裁判を受ける権利が侵害されたとはいえない」と指摘しました。
そのうえで「再審請求によって執行が停止されるとすれば、請求が繰り返されて執行が事実上不可能になり、不合理だ」などとして訴えを退けました。
引用元: ・「死刑は違憲だから再審!」請求中の死刑執行は問題ないと大阪地裁 [158879285]
■「コスモ・リサーチ」事件とは?
殺害されたコスモ・リサーチ社の経営者(当時43)と同社の男性社員(当時23)は、1988年1月末、大阪府で、「株の取引で必要になった」と知人に1億円を用意させた後、連絡を断ち、行方不明になっていた。
同年9月、別の事件で逮捕されていた元暴力団組長が犯行を認めたことから、捜査が進展。
同年10月、大阪府警は、京都府相楽郡南山城村の造成地の土中から、コンクリート詰めにされたコスモ・リサーチ社の2人の白骨死体を発見した。
別件で逮捕されていた河村死刑囚と末森死刑囚も共犯として、再逮捕された。
河村死刑囚と末森死刑囚らは株の売買で付き合いがあったコスモ・リサーチ社の資金力に目をつけ、一連の犯行を計画。
共謀して大阪市内のマンションに拉致。現金を用意するよう経営者を脅して別の社員に用意させた1億円を奪ったのち、2人の首を絞めて殺害。コンクリート詰めにして京都府内の山林に埋めた。
1億円は河村死刑囚と末森死刑囚が3500万円ずつ、元暴力団組長が3000万円で山分けにしたという。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/execution-2018-12_jp_5c5d8b55e4b0974f75b3b9dd
私刑はヤバい
(はいそ~ですか)
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