現場の土壌は水分を多く含む可能性が高く、強い材質でも腐食による経年劣化が進んだとみられる。
大阪市は水道管の老朽化率が全国の政令指定都市でワースト。水道管の強度だけでなく土壌環境や敷設年数を考慮して更新を急ぐ必要がある。
市水道局によると、破裂した水道管は強度が高く割れにくいとされるダクタイル鋳鉄管で、約60年前の昭和41年に敷設された。減価償却費から算出される「法定耐用年数」の40年を超えている。
現場付近は水分が多く腐食が進みやすい土壌環境の可能性が高い。土壌の状態を加味してダクタイル鋳鉄管について市が独自に定めている「使用可能年数」の65年に近づき、「非耐震管」に分類されていた。
市水道局は「経年劣化による破損と考えられる」と話す。
同市では高度成長期の急激な都市化とともに水道が敷設され、45年ごろには現在の全水道網の約9割が整備された。
市水道局が管理する水道管は総延長が約5221キロ。令和5年度末時点で約2733キロが法定耐用年数を超え、老朽化率(耐用年数を超えた割合)は約52%と政令市で最も高い。
毎年100件ほどの漏水事故が発生している。
市はもろく割れやすい「鋳鉄管」を、ダクタイル鋳鉄管の耐震性の高いタイプや「鋼管」に更新、耐震化する作業を最優先に進めているが、5年度末時点で鋳鉄管はまだ約292キロで使用されている。
水道インフラは下水道も含め全国的に老朽化が進み、更新が急務となっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a9ce8d7fb4e60fbaa88d67c549f6190a77af83b
引用元: ・【大阪】水道管の老朽化率(耐用年数を超えた割合)が52%、全国の政令指定都市でワースト
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