2025/5/9 14:23 和田 基宏 (産経WEST)
https://www.sankei.com/article/20250509-4RU3VVITIVK3NJODJ5YWATGNBE/
複数の最先端電子楽器を駆使してオーケストラのような演奏をする薮井佑介さん。手を添えているのが5次元キーボード
開幕した瀬戸内国際芸術祭でのステージ。パフォーマーを名乗る薮井佑介さんは映像を組み合わせ、視覚的にも楽しめるステージ演出を意識する=4月19日、岡山県玉野市
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米アカデミー賞6部門を受賞した米ミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」で主人公が演奏して注目された「5次元キーボード」。5つの奏法を駆使して重層的な音が表現できるという最先端の電子楽器だ。世界でも弾きこなせる人は少ないとされるこの楽器を操る。他にも10種類以上の最先端電子楽器を駆使したパフォーマンスを各地で披露、国内外でさまざまな音楽賞を受賞する新鋭だ。
5次元キーボードとの出合いは「ラ・ラ・ランド」。衝撃を受け、すぐ習得に挑んだ。鍵盤が継ぎ目なく配置された電子楽器。5つの奏法とは、押す▽押し込む▽揺らす▽前後左右に滑らす▽離す―だ。鍵盤なのにビブラート表現などが可能。管弦楽器や打楽器、和楽器など50種類以上の音色やコーラスなどの音声をつくって組み合わせ、曲の途中で音色を自在に切り替えられる。
他に、空中で音を出しているように見える拡張現実(AR)楽器やタッチパネル式キーボード、4次元キーボード、パーカッション・シンセサイザーといった楽器を両手両足、ひざやひじなどを使い、1人の演奏でまるでオーケストラのような音楽を紡ぎ出す。
「オーケストラの指揮者のような感覚。ただ、多くの演奏者を一つにまとめる役割ではなく、自分の体や感覚を合わせて複数の演奏を自分のグルーブ感で直感的にまとめ、壮大な音を1人で奏でるイメージ」と説明する。
エレクトーンを幼い頃から習い続けてきて、高校1年のとき、ライブハウスでエレキギターの生演奏を聴き衝撃を受けた。その後、バンドを組みベースを演奏した。次第に、生演奏のニュアンスを電子楽器で出したいとの思いが強まった。
「昔から全ての楽器を自分で演奏したいという気持ちが強かった」。最終的に5次元キーボードに行き着いたのは「エレキギターの音色を10弦で奏でたい」「太鼓の音にビブラートをかけたい」といった、この楽器でしか出せない繊細な感覚や音のニュアンスが表現できると感じたからだ。
5次元キーボードでの表現を目指し、ギターや尺八などさまざまな楽器の特徴や演奏の特性をつかもうと実際に演奏していった。電子楽器の演奏にフィードバックできることを実感した。
民謡をモチーフにした曲づくりでは民謡歌手のもと節回しを習得、世界が広がった。自らの音楽コンセプトを「和魂ミュージック」と称している。「幼い頃から続けてきたエレクトーンの面白さや可能性を忘れずにいた私の中に、和の文化がいきなり飛び込んできた」と振り返る。
「日本文化の素晴らしさと出合ってしまった。和の音色やリズムを取り入れ、電子楽器で奏でることは私にとってごく自然のこと」と説明する。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)
引用元: ・【音楽】オーケストラの音1人で表現 10種以上の最先端電子楽器駆使する演奏家・薮井佑介さん [湛然★]
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