手首を噛まれ出血、目元を殴られ失明寸前…あらためて問題視される医療現場での暴力とセクハラ「スキあらば胸や陰部を堂々と触ってくる」

8日に高速道路で追突事故を起こし、搬送された病院の看護師を蹴り、腕を引っ掻くなど暴行したことから、傷害容疑で逮捕された広末涼子容疑者。この事件にからみ「患者による看護師への暴行、暴言は日常茶飯事。もっと問題視されるべき」と、声を上げる看護師たちの声を聞いた。

「医療従事者が我慢するしかない状態になっている」
元看護師のインスタグラマー・みつもと ほのかさんは自身のショート動画でこんな発信をし、話題となった。

「今回の広末さんの逮捕は暴力だけが原因ではないかもしれませんが、これを機に実際に医療従事者が一部の患者さんから日々暴力や暴言を受けていること、それが問題視されず医療従事者が我慢するしかない状態になっていることを知っていただきたい」

みつもとさんは福岡や大阪などの総合病院で12年ほど看護師として勤務してきた中で、こんな暴行を受けたことがある。

「患者さんの点滴を繋いでいるときに、患者さんがお持ちだったリモコンで頭を何度も叩かれ、その後は腕に噛みつかれたことがあります。歯形がしっかりつきました。その方は認知症だったので『仕方がない』で済まされることがほとんどですし、看護師長からは『あなたの不注意。そういうことも含め看護師の仕事よ』と言われました」

さらに、暴行だけでなくこんな暴言を吐き捨てられたこともあるという。

「その方は認知症ではなかったのですが、食事介助しようと思って配膳した際に『こんなもん食えるか！』ってお膳ごとひっくり返され、持っていたスプーンで頭をゴンッと打たれたときは本当に腹が立ちました。

患者さんが故意にひっくり返した食事でシーツも患者さんの寝巻きも汚れたのに、私たちはその取り替えや着替えの手伝いはもちろん、新しいお食事の用意までしなければいけない。食事がもったいないですし、何より仕事を増やされたことにやるせない気持ちにすらなりました」

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