ネパールの首都カトマンズ市内を一望できるはずの展望台から撮影した写真が「茶色の壁紙」のようだ、と話題だ。高層ビルの輪郭がかすかに判別できる程度しかない視界の悪さは大気汚染が原因。健康被害で毎年4万2000人の死者が出て、平均余命は4年余り縮んでいる計算だという。
写真はロイター通信が今月3日に撮影し、配信した。現地からの報道によると、カトマンズでは喘息や肺疾患など呼吸器系の症状や皮膚疾患を訴える外来患者が急増し、医療機関が逼迫。視界の悪さから飛行機の離発着に遅れが生じ、ネパール経済の生産性の低下が懸念されている。
日本企業も進出するカトマンズの4日の大気汚染の指数(AQI)は348に達し、「世界最悪」のレベル。指数は300を超えると「危険」で、健康被害の恐れが高まる。
現地の大学病院の医師は、ANI通信の取材に「たばこを吸わない人の2割が呼吸困難を伴う肺の病気を患い、ゆっくりと3割に近づいている」と警告。世界遺産のダルバール広場を散策していた女子学生は「家に帰ってクレンジングオイルで顔を洗うと大量のホコリが付いています。先日、ひどい咳と風邪で完全に寝込みました」と打ち明けたという。
大気汚染を引き起こしているのは、廃棄物を焼却した際に出る煙と、工場や住宅、車から出る排気ガス。ネパール政府は製造から20年以上が経過した車両の使用禁止を打ち出したが、履行できていないのが実態だと報じられている。
https://www.sankei.com/article/20250411-VILKNOFRCVFGPNNFVXHATZPQ4U/
引用元: ・ネパールの大気汚染がまじでひどい 医療機関は逼迫、飛行機遅延で経済も「視界不良」 [897196411]
巨大な宿場町
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