https://news.yahoo.co.jp/articles/2e1a747f69b30770d610c7b2857376e906ea4832
引用元: ・なぜ髪を切るだけで「6000円」もかかるのか…「安い、早い、上手い」1000円カットとの決定的違い [662593167]
■ヘアカット料金は二極化が進んでいる
だんだんと春らしい気候を感じるようになった、今日この頃。転勤・異動や転職など、生活環境が一変する方も多いでしょう。新天地で悩みの種になりやすいのが、新しい美容室探し。
ネット予約サイトをのぞくと「カット料金」は驚くほど価格差があることから、「安くてお得」がいいか「高くても上質」を求めるか、悩ましいところ。
実際、ビジネスパーソンとしてはどちらが有益なのでしょうか?
美容室の多い繁華街のヘアカット料金は、6000円前後の「高価格帯」と3000円前後の「低価格帯」と二極化していることがほとんどです。およそ2倍近い金額差から、お客様のニーズも多岐にわたることがうかがえます。
ですがなぜ、それほどまでに価格差が生まれているのか?
このカット料金の「6000円」と「3000円」の価格差を招いている要因の一つは、ホットペッパービューティーを中心としたウェブ予約サイトでの「新規顧客の獲得合戦」です。
■なぜ2倍もの価格差が生まれるのか
美容室側がロイヤリティーを払って掲載しているウェブ予約サイトは、運営側にも消費者にも利便性があり、圧倒的な集客力を発揮します。ですが運営側からすると、サイト内の数多ある美容室から消費者に選ばれないと、お客様が来店することはありません。
この熾烈な争いの中で重要視されるのが、「価格」です。
「安いカット料金」にすれば、集客力は飛躍的にアップします。「割引クーポン」も同様、初回割引は「お得感」と「お試し」の要素を兼ね備え、初回の満足度が高ければ固定客につながりやすくなります。
それ故、カットを中心とした「施術の安売り」をする美容室は多くあります。
ですが、店によって「およそ半額にもなるカット料金」は、どのように算出されているのでしょうか? カットは、美容師が付きっきりで作業する必要があります。時短するにも限界がありますし、材料費で経費削減とはいかないはず。
そんな低価格帯の運営方法には、3点の特徴があります。
■低価格を実現する「3つの運営方法」
①スタイリストがお客様を掛け持ちする
「3000円」の美容室の運営は、端的に言うと“数をこなす”ことで売り上げを出しています。
多くの低価格帯では、一対一の応対ではなく、分業することで作業効率を上げて現場を回しています。スタイリスト(カットを担当する人)の予約枠を同時刻に2人受け付ける形で、お客様の掛け持ちをしています。
皆様も美容室で、「シャンプーは別のスタッフ」といった場面を経験されているかと思います。このようにアシスタント(見習い)や手が空いたスタッフが代わることで、シャンプー&ブローをしている間に2人目のカットをして効率化を図っています。
②お客様一人当たりの時間の配分が違う
低価格帯の美容室は“数をこなす”ために、予約段階でお客様一人当たりの時間の配分が短く設定されていることも多いです。
例えばカットの場合、高価格帯が「カットは1時間」と設定しているところ、低価格帯は「40分で終える」「カット&カラーは2時間を1時間30分で終える」といった具合です。
③カルテを書かない
多くの美容師には、お客様の施術内容をカルテに書き記しておく習慣があります。次回来店時に「前回の履歴」を活かすための作業ですが、低価格帯の場合、記入しない店が多いのです。
なぜなら、手間がかかるからです。
薬剤の配合や気になる点に至るまで、一日に担当したお客様全員のデータをカルテに記入するには、それなりの時間と労力を要します。
しかし、お客様全員のカルテを書き記しても、全員が「2回目の来店」をするわけではありません。
すると、その手間は「無駄になった」とも考えられるため、時短や労力を減らすことに比重を置いて「カルテを書かない」という選択をとっているのです。
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