元テレビプロデューサーの北慎二氏が上梓した『テレビプロデューサーひそひそ日記――スポンサーは神さまで、視聴者は???です』(三五館シンシャ)には、そんな業界の知られざる裏側が洗いざらい描かれている。
某テレビ局に20年以上勤めた筆者が見てきた“異様な光景”とは??。
芸能界に「枕営業」があるか?
間違いなく、ある。
キャスティングに携わるプロデューサー、チーフディレクター、メインの出演者、放送作家であれば、一度や二度はそんな話を見たり聞いたりしたことがあるのではないだろうか。
実際、タレント事務所の女性社長がスポンサーに取り入るため、自社の女性タレントをあてがっている現場は何度も目にした。
スポンサーが参加する飲み会の席に自分の事務所の所属タレントを同伴する。所属タレントといってもコンパニオンとモデルの中間くらいの子だ。
飲み会が終わると、その子をスポンサー幹部のクルマに同乗させる。「あとはおまかせします」という意味合いで、同乗する女の子も暗黙の了解の上だ。
この女性社長の場合は、その子を売り出すというよりも、自社の広告代理店部門がスポンサーの仕事を請け負うことをメインにしていた。私が知っているだけでも、化粧品会社やパチンコメーカーなどのCM制作やイベントを引き受け、深く食い込んでいた。女の子は急にハイブランドのバッグや服などを身につけるようになったりしていたからウインウインという側面もあったのだろう。
ほかにもアヤシイ関係はいくつか知っている。
つい先日終了した大阪の長寿ラジオ番組のMC・浜赤純さんはいつも若い駆け出しの女性タレントをアシスタントに起用していた。私は浜赤さんがアシスタント女性と一緒に百貨店のブランドショップで買い物しているのを目撃したことがある。浜赤さんよりずいぶんと大きい、モデルのような女性が横にぴったりと寄り添っていた。浜赤さんのアシスタントは何年かおきに代替わりするのだが、いつも背の高い、似たようなタイプの顔の子なのだ。やはり、小さい男の人は総じて大きい女の子が好きなのだ。
銀座のクラブで飲んでいるとき、そこの女の子からこんな話を聞いた。
彼女の友だちは劇団員でたびたび演劇のワークショップに参加していた。ワークショップでは主宰者でもある映画監督から徹底的にしごかれる。
あるときワークショップが終わったあとで、彼女は監督からこうささやかれた。
「映画制作会社の社長に知り合いがいる。彼のコネクションを使えば、芸能界への道が開かれる」
監督に言われるがまま”社長”と会った彼女は、「映画のオーディション」と称して、ホテルに連れ込まれ、関係を持ったのだという。
よくある話だ、と思った。業界人と称して素人の子につけ入る手口で、たびたび新聞沙汰にもなっている。「映画制作会社の社長」といったって、どこの馬の骨かわからない。
「北さんは業界に長いんですから、××社の伊賀さんって知っていますか?」
女の子から出た名前を聞いて驚いた。知っているも何も、伊賀氏は、私のプロデュース番組を制作していたプロダクションの社長であり、映画制作会社の社長でもあったからだ。
伊賀氏は某局出身で独立し、制作プロダクションを立ち上げた。その会社の最初の仕事が私の携わる番組で、それ以来いくつもの番組をともに作っていた。
いかにも生真面目な常識人といった感じで、そんな裏の顔があるなどと思ったこともなかったが、売れない若手監督とよくつるんでいて、点と点がつながった気がした。
「名前は聞いたことがあるけど……」
まさか今、仕事をしているとも言えず言葉を濁すと、女の子は続けた。
「へえ、やっぱり有名なんですね。でも、彼女、何度も呼び出されて関係を持ったけど、結局、映画のちょい役に何度か使われただけだったんです」
つまり、枕営業で勝ち取れるのは、たいした仕事ではない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d35417c246dd71c0a2cbd649f51dd31dc83475c3
引用元: ・【元TVプロデューサーの北慎二氏が明かす】「この業界に枕営業はあります」
Win-Winじゃなくても言えねえだろうがよ
ガスライティングしてんじゃねえわ
何も驚かないよ
見返りあんのって何とも情け深いよね
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