岸田前首相の商品券配布問題について石破総理「報道の事実について私がコメントする立場にない」

岸田文雄前首相の在任中に岸田氏側から当時の政務官に10万円分の商品券が渡っていた問題をめぐり、19日、野党からの批判が相次いだ。石破茂首相にとどまらず、自民党全体の問題ではないかと追及。これに対し、首相は19日午前の参院予算委員会で、「報道の事実について私がコメントする立場にない」と述べるにとどめた。

　岸田氏の首相在任中（2021年10月～24年10月）、首相公邸で開かれた政務官との懇談会の際に10万円分の商品券が渡されていたと朝日新聞が報じた。石破首相も今月3日にあった党の新人議員との懇談会に際して10万円分の商品券を渡しており、首相（自民党総裁）が少なくとも2代続けて議員に商品券を渡していたことが明らかになった。

　この点について、立憲民主党の小沼巧氏は参院予算委で「今までの自民党は10万円の商品券をまくことがあり得るとの疑いを抱く。この疑問についてどう答えるのか」とただした。これに対し首相は「そのようなことを私が確認したわけではない。報道のような事実に対し、私がコメントを申し上げる立場にない」と語るにとどめた。小沼氏は岸田氏を予算委に参考人招致するよう求めた。