東京に暖かな春風が吹き、咲き誇る桜が街をピンク色に染める季節がやって来る。今年は例年以上にエキサイティングだ。
米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・ドジャースのスーパースター、大谷翔平選手がシカゴ・カブスとのシーズン開幕戦のため帰国している。
東京ドームでの2試合のチケット10万枚近くが、わずか数時間で完売。1万3500ドル(約200万円)近い金額で転売されている。
世界一有名な日本人スポーツ選手の凱旋(がいせん)帰国に対する熱狂ぶりは、米国の歌姫テイラー・スウィフトさんのコンサートの2倍、3倍かもしれない。
当初目指していたより数年遅れでのMLB移籍となったが、それでも他の日本人選手よりはるかに早い23歳という年齢で米国に渡った。
16年には所属していた北海道日本ハムファイターズで日本シリーズ優勝も経験している。
もっと良い条件の提示もあったが、それを断り、ロサンゼルス・エンゼルスに入団。
ドジャース移籍時も契約金のほとんどを10年後に受け取ることで、チームの戦力強化に貢献。大谷選手について聞こえてくる不満は、彼の功績が目立ち過ぎてしまうことだけだ。
昨年の日本シリーズを制した横浜DeNAベイスターズの26年ぶり日本一も影が薄い。
私は最近、大谷選手が現代日本を象徴する存在なのではないかと考えている。どちらかと言えば、彼はあまりにも「お得感」があり過ぎる。
北海道日本ハムファイターズは、大谷選手のポスティング制度を通じた移籍で2000万ドルの譲渡金しか取っていない。
これは、同じ時期にフランスのサッカーチーム、パリ・サンジェルマンが当時19歳のキリアン・エムバペ選手獲得で支払った1億9500万ドルと比較すると、あまりに少ない。
さらに、ドジャースに新たに加わった佐々木朗希投手(23)のケースでは、古巣である千葉ロッテマリーンズが手にするのはわずか160万ドルと報じられている。
佐々木投手はMLBのルールでは「アマチュア」と見なされた。日本のプロ野球(NPB)でフリーエージェント(海外FA)の権利を行使できるシーズン数に達していなかったため、大谷選手と同様、NPB球団が認めた場合に限りMLB球団と交渉できるポスティング制度を使う必要があった。
こうした状況全体を見ていると、日本が提供しているバーゲン案件を思い出す。
野球のスカウトが才能ある選手を求め日本中をくまなく探しているように、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社も日本中の割安な企業を狙っている。
「セブン-イレブン」のセブン&アイ・ホールディングスなどは、心地よい眠りを覚ますかのような買収提案を突き付けられている。
一杯800円以下のラーメンを提供する店主から新入りのソフトウエアエンジニアや大企業の最高経営責任者(CEO)に至るまで、日本人は安い給料で働き過ぎだ。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-18/ST91OCT0AFB400#:~:text=%E5%A4%A7%E8%B0%B7
年収300万円代以下が労働者の半数以上いるわけだし
わーくにも、ついに出稼ぎ国の仲間入りか
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