埼玉県八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故は、28日に発生から1か月となった。
近隣住民への避難の呼びかけは解除されたが、住民は工事の振動や下水の悪臭に悩まされている。
県は下水道管内で運転手を捜索するためバイパス管の整備を急ぐが、軟弱な地盤に阻まれ、計画通りに進むかは不透明だ。
・震度2~3の揺れ
「窓を開ければ下水の臭いが入ってくる。震度2~3ぐらいの揺れもずっと続いている」。近くの女性(69)は避難先から自宅に戻った後の状況を、疲れた様子で話した。
県は地盤改良で崩落の恐れがなくなったとして、16軒47人に出した避難の呼びかけを2月19日に解除したが、重機を使った作業は夜間も続く。
県が同22日に開いた住民説明会でも「生活できる状況ではない」といった不満の声が相次いだ。
陥没により雨水管も破損したため、梅雨や夏場の豪雨の際に「市内全域で内水氾濫の恐れがある」(大山忍・八潮市長)といった新たな懸念も出ている。
・砂より細かい粒子
県は近く、陥没現場と運転席部分が見つかった箇所を迂回(うかい)するように下水を流すバイパス管の工事に着手。
5月中旬の完成を目指すが、地盤が極端に弱いために難航が予想され、12月以降と見込まれている道路の復旧にも影響しそうだ。
県が現場の北東約350メートル地点で行った地質調査によると、地下1・7メートルまでは粘土層で、その下は砂より細かいシルトと呼ばれる粒子の層だった。
地下水位も高く、土砂が流れやすい。現場は12市町の下水が集まる幹線の最下流部にあたり、流量は毎秒4トンにも及ぶ。
県復旧工法検討委員会の森田弘昭委員長(日大教授、土木工学)は「重さに耐えるだけの地盤改良も必要。これほどの規模のバイパス工事は前例がない」と話す。
・国が再発防止策検討
国土交通省は事故を受け、再発防止に向けた有識者委員会を設置し、下水道の点検対象や頻度の見直しなどの議論を始めた。
上下水道に詳しい「グローバルウォータ・ジャパン」の吉村和就代表は「水道管は目に見えず、維持管理についての議論がなかなか進んでこなかった。
検査対象の拡大や、デジタル技術を取り入れた検査方法などに抜本的に見直すべきだ」としている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fb51b3f59d8569dc4a2f65f8b2f865f7ac16420
引用元: ・八潮陥没1か月、軟弱地盤でバイパス工事難航か…近隣住民「下水の臭い」と振動に疲弊 [178716317]
そんなこと言ったら東京は500年前まで沼地だっただろ
その程度の土地なんだから。
自民党の責任
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