
閉店時間を迎え、客に一礼する面屋社長(右から2人目)=2025年2月28日午後10時15分、大阪市北区、近藤咲子撮影
大阪・梅田の「清風堂書店」が2月28日閉店し、約60年の歴史に幕を下ろした。閉店時間の午後10時を過ぎても、店内は別れを惜しむ客で混み合った。
当日は店先に紅白の幕が張られ、朝から酒が振る舞われた。レジには本や店のブックカバーを買い求める客が列をなし、店員に「思い出の場所でした。ありがとう」「おつかれさまでした」などと声をかけていた。
紅白の法被を羽織って店頭に立った面屋(おもや)洋社長(49)は午後10時過ぎ、「皆さんに愛されて大変光栄でした。一同感謝しております。ありがとうございました」とあいさつ。店の前に従業員と並んで一礼すると、見守る約50人の客からは拍手が送られた。
大阪府立高校で長く教諭を勤めたという足立享志(たかし)さん(60)は「私の教員人生は、この本屋と共に歩んできた。店で手に取る本からたくさんのことを学んだ。一つの時代が終わってしまうようでさみしい」と涙ながらに話した。
自らも性的マイノリティーだという吹田市の会社員(46)は「少数者に寄り添う書店としてシンパシーを感じていた。自分がどう生きるべきか、いつもここで本と対話して考えてきた。明日からどこで買えばええんやろ」と閉店を惜しんだ。
清風堂書店は1967年創業。教材や教育書を豊富に取りそろえ、「教育書の聖地」として関西の教員らに親しまれたほか、近年は「ヘイト本を置かない書店」としても注目を集めた。
入居するビルの建て替えに伴い立ち退くことになり、閉店が決まった。教育書を中心とした出版業は今後も続ける予定だ。
(略)
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「ヘイト本」置かない書店の最終章 清風堂書店で2代が記した足跡 [大阪府]:朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/AST2T2Q07T2TPTIL00KM.html?iref=pc_extlink
引用元: ・【大阪】60年の歴史に幕 「教育書の聖地」清風堂書店の最後の営業日 (「ヘイト本」置かない書店) [少考さん★]
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