光が差し込んだのは、雇用就業支援窓口で偶然、高齢者らの民間賃貸住宅への入居を支援する居住支援法人を紹介された時だった。
かつて家族と過ごした自宅は、3DKのアパートで家賃は月8万円。1人暮らしには広すぎるから、すぐに引っ越すことにした。
地元の不動産会社を訪ねると、幸い家賃3万~4万円の物件が見つかったが、73歳という年齢と身寄りがないことを伝えた途端、担当者の表情が曇った。
役所に相談に行くと、部署をたらい回しにされたあげく、生活保護の窓口に通されて「預貯金5万円くらいに減ったら来てください」と冷たく扱われた。
途方に暮れ、孤独死の文字が頭をよぎったこともあった。
居住支援法人との面談を経て、2カ月弱で入居が決まった。ようやく月3万2000円のワンルームアパートへの入居が決まった。
身寄りがないため、家族や親族に代わって高齢者の終身サポートを担う事業者とも契約した。
妻の三くだり半から3カ月がたっていた。田中さんは「住居は生活の基盤なのに、何の保証もなければ、行政も親身になってくれなかった」と強く感じた。
高齢者の住まい探しを専門的に支援する不動産会社「R65不動産」(東京都港区)の2023年の調査によると、賃貸住宅の部屋探しの経験がある高齢者は35・7%と、3人に1人を数える。
その理由(複数回答)で最も多いのは「家賃の低い物件に住み替えるため」が36・6%、続いて「適切な広さの間取りに住み替えるため」が32・2%だった。
家賃の上昇や家族構成の変化で、人生の終盤に引っ越しを迫られる事態は決して珍しいケースではない。インフレが長引く中で、収入の増えない年金生活の高齢者にとっては、なおさら切実な問題だ。
R65不動産の調査では、不動産会社に入居を断られたことがある高齢者は26・8%と約4人に1人に上り、そのうち、半数以上が複数回にわたって断られていた。
R65不動産の山本遼社長(35)は「孤独死など高齢者のネガティブなイメージが先行しており、大多数の大家さんは『高齢者には部屋を貸したくない』と言う。人の意識を変えるのはなかなか難しい」と語る。
引用元: ・【賃貸住宅、あなたは入居できません】高齢者4人に1人が経験 どうすれば? 大多数の大家さん 「高齢者には部屋を貸したくない」
事前に安く買っておくといいかもな
いざとなったらそこで過ごそう
身よりはないが、当面の金はある、比較的余裕のある老人に対して、手間賃的なものを含ませて、ちょっと高めの賃貸物件を提供している
このサービス発想は完全に賞賛されるべき
優しい職員さん
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