ぽっちゃりタイプで、ファッションも垢抜けない自分を変えたいという自覚もあり、彼女はマリーミーの「女子力アップレッスン」を受けてくれました。このレッスンでは、男性受けする話し方、所作、立ち振る舞いを学びます。さらにメイクレッスン、ヘアアレンジレッスン、ファッションコーディネートなどをそれぞれの専門家から学び、総合的に女子力アップのプロデュースを受けるのです。
レッスンの卒業式では、ご褒美で私のカウンセリングが受けられます。
彼女の婚活自体は他のカウンセラーの担当でしたから、「今どんな人と交際しているの?」とあらためて聞いてみたら、60歳で年収3000万円超えのバツ2医師と、40代で年収450万円のメーカー勤務男性という2人と真剣交際の寸前まで進んでいる段階でした。レッスンを受けている間にカラダを絞ってお洒落になり、髪型もメイクもちゃんと整えられるようになって女子力が徐々に上がり、お見合いから真剣交際寸前まで進む相手が出てきていたのです。
3000万円超えという年収は魅力的でしたが、Iさんは60歳の男性との結婚は考えられないと思っていたようでした。40代男性に心が傾きかけている様子だったので、「この後もずっと栄養士さんとして保育園で働き続けられますか?」と聞いてみました。すると「できたら働きたくない。専業主婦になりたいです」という返事が返ってきたのです。
彼女のように「頑張って働いてきたのだから、結婚したら少しはラクしたい。たまにパートで働くくらいで十分」と考える人は少なくありません。ただ、夫が年収450万円だと、妻がパートで働く程度では家計はラクとは言えません。彼女が働き続けても350万円+450万円で家計年収は800万円。さらに「結婚後、どこに住みたいの?」と聞いてみると、「都内でオートロック付きのマンションがいい。広さは70平米以上で間取りは2LDK」とかなり具体的なビジョンを持っていました。
そこで私が、「その条件だと家賃は20~25万円はかかる。あなたが働き続けても家計年収は800万円。家賃は手取り年収の3分の1が上限だから、住居費に年間300万円も払うゆとりはないと思うよ」と指摘しました。「では、栄養士の資格を生かして週3回、パン屋さんで3時間くらいパートに出ます」と彼女。しかし、時給1100円で3時間×週3回働いても、月収4万円にしかなりません。
Iさんの結婚後の理想の暮らしを実現するためにも、私は60歳医師を強くすすめました。彼女も、自分の希望を具体的に積み上げてみると、「専業主婦で都内のマンション暮らし」という夢を叶えるには、そちらのほうが現実的な選択だと気づいたようでした。
最終的に、30代女性よりもIさんが選ばれたワケ
60歳医師は年収3000万円超えなので、30代女性からのアプローチもありました。それでも最終的にIさんを選んだ背景には、こんなエピソードがあったのです。
引用元: ・【婚活】「年収3000万60歳バツ2医師」と「年収450万40代バツ0会社員」で迷う40歳ぽっちゃり女性に、婚活アドバイザー植草美幸はどちらを勧めた?
子育てする予定があるなら分からなくもないが
選んでいただく立場だろうが
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