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プーチン政権(1期目)で首相を務め、大統領の思考法を知るミハイル・カシヤノフ氏に聞きました。
※以下「」はミハイル・カシヤノフ氏の話。
※インタビューは2月15日に行いました。
■独自の情報源でプーチン政権を分析~ロシア元首相カシヤノフ氏~
ミハイル・カシヤノフ氏は財務省出身の官僚で、2000年5月にプーチン大統領によって首相に起用され、市場経済改革に取り組みました。
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■“トランプ大統領はプーチンを理解していない”
トランプ大統領はプーチン大統領との間で「非常によい関係を保ってきた」と強調し、首脳会談や停戦交渉について繰り返し前向きな姿勢を示してきました。
しかしカシヤノフ氏はプーチン大統領のねらいは単にウクライナでの停戦にとどまらず、トランプ大統領が目指す交渉は困難なものになるとの見方を示しました。
「トランプ大統領は、プーチンとゼレンスキー大統領を交渉のテーブルにつかせ、合意させなければならないと考えています。
プーチンの考えはそれとはまったく違います。彼はゼレンスキー大統領と交渉のテーブルについて話し合うつもりはありません。
彼はトランプ大統領との交渉のテーブルにつき、世界の運命を決定づけたいと思っています。彼はそのような特別な敬意が払われることを求めています」
「彼の計画の中では、ウクライナはアメリカとの関係を築くうえでのひとつの要素に過ぎません。
ソビエト時代そうだったように、2つの大国が世界の運命を決めることを彼は望んでいるのです。
ウクライナ問題があれば中東問題もあり、核軍縮や核兵器管理など様々な戦略的テーマについて話し合いを続けること。
プーチンが求めているのはそういうことで、あらゆる国際的な問題やヨーロッパにおける安全保障の新たな枠組みについて協議したいと思っているのです。
ここヨーロッパはプーチンの勢力圏、アメリカやそのほかの地域はトランプ大統領の勢力圏というふうに」
「一方、トランプ大統領が望んでいるのはただひとつ、戦闘を止めることだけです。このように(両者は)目指すところが違います。
ですからプーチンは直ちに集中的な交渉に乗り出すつもりはありません。私は今後数か月のうちに何らかの合意に達することができるとは思いません」
■“すでに交渉のカードを手放してしまった”トランプ政権
プーチン大統領は去年6月、ウクライナと和平交渉を始める条件として、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部や南部の4州からのウクライナ軍の撤退や、
ウクライナが自国の安全保障のために求めるNATO加盟を断念することを挙げ、ウクライナは強く反発していました。
しかしトランプ大統領はロシアがウクライナのNATO加盟に反対していることを理由に「現実的ではない」とし、
ロシアが一方的に併合した領土の回復についても「可能性は低いように思われる」と述べています。
カシヤノフ氏はこのトランプ政権の出方について、すでに失敗していると指摘しました。
「トランプ大統領は交渉前から2枚の切り札を彼に与え、ウクライナの領土保全とNATOに加盟しないことについて言及し、
さらに首脳会談を(サウジアラビアの首都)リヤドで行うことも決まりました。プーチンが彼(トランプ大統領)をモスクワに招待し、トランプ大統領は彼をアメリカに招待しました。
これはプーチンが望んでいることなのです。プーチンは何を譲歩する必要があるでしょうか」
「彼は戦闘を行なっており、その戦闘を止めてほしいと頼まれています。彼は戦闘と殺りくを止めるためには、これとこれとこれが必要だと言っています。
彼ら(=西側諸国)はそれは無理だと言います。
これに対し彼は『ならばしかたない、支配地域はロシアがもらえることになったし、ウクライナは決してNATOに加盟しないとの約束も取りつけたし、さて次の条項はどうしますか。
制裁を解除してもらいましょうか。ぜひそうしてください』と言うでしょう」
「しかもトランプ大統領は(ロシアを)G7に戻すとまで言っています。
あらゆる交渉が(プーチン大統領にとって)最も有利な立場から始まることになるのです。
いまの時点で交渉材料は見当たりません。西側諸国やウクライナはプーチンに何を提示することができるでしょうか。
なぜ彼は戦闘を止めなければならないのでしょうか。戦争は続きます。消耗戦です」
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引用元: ・プーチン大統領の思考を知る男が語る “トランプ政権 既に失敗” プーチン政権(1期目)元首相ミハイル・カシヤノフ氏 [ごまカンパチ★]
これは米露決裂は決定的だね。
知ってただ
バカやろー
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