世界3大映画祭のひとつ、ベルリン国際映画祭の授賞式が行われ、短編映画の部門で日本の水尻自子監督のアニメ作品「普通の生活」が、最高賞に次ぐ「銀熊賞」を受賞しました。
ことしで75回目を迎えたベルリン国際映画祭は、カンヌ、ベネチアと並ぶ世界3大映画祭のひとつで、22日、主な賞の審査結果の発表と授賞式が行われました。
このうち、最高賞の「金熊賞」を競う短編映画のコンペティション部門では、水尻自子監督のアニメ作品、「普通の生活」が金熊賞に次ぐ銀熊賞に選ばれました。
「普通の生活」は、繰り返される日常は決して同じものではなく、変化していることを繊細な色彩とタッチで表現した作品です。
水尻監督は、授賞式に寄せたビデオメッセージで「明確な物語やせりふもない、感覚的な作品でこのような賞を頂けたことは本当に光栄に思っています」と喜びを語りました。
長編映画のコンペティション部門では、ノルウェーのダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督の作品「Dreams」が金熊賞に選ばれました。
日本の映画はノミネートされていませんでした。
映画祭ではこのほか、若者に向けた作品などを集めた「ジェネレーションKプラス」部門で、横浜聡子監督の「海辺へ行く道」が、国際審査員の特別表彰を受けました。
「普通の生活」の水尻自子監督 国際的に高い評価
水尻さんは青森県十和田市生まれの映像作家でアニメーターです。
これまでに手がけた作品もフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で審査員特別賞を受賞したり、カンヌ映画祭やベルリン国際映画祭に出品されたりするなど、国際的に高く評価されてきました。
アニメーション作品「普通の生活」では、毎日繰り返される日常の中に存在するさまざまなものに体が触れたときの感触を淡い色合いのタッチで柔らかに表現しています。
特別表彰 横浜聡子監督「海辺へ行く道」
ベルリン国際映画祭の「ジェネレーションKプラス」部門で、国際審査員の特別表彰を受けた横浜聡子監督の「海辺へ行く道」は三好銀さんの漫画を原作とした作品です。
アーティストの移住支援を進める海辺の街で暮らす美術部員の男子中学生がさまざまな人たちに出会い、成長していく姿が生き生きと描かれています。
撮影は香川県の小豆島で行われ、現代アートの祭典、瀬戸内国際芸術祭にも参加する予定です。
NHK NEWS WEB 2025年2月23日 7時40分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250223/k10014730831000.html
引用元: ・【映画】ベルリン国際映画祭 水尻監督のアニメ「普通の生活」に銀熊賞 [Ikhtiandr★]
千と千尋は金熊だっけ
コメント