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2025年2月23日 06時00分 有料会員限定記事
「国 VS アフリカルーツの幼い双子」。異例の裁判が2月27日、東京地裁で始まろうとしている。母国で迫害され、安住の地を求めて来日した両親の下、日本で生まれた2人はまだ2歳。1人は生まれつき深刻な病気も抱えるのに、治療を停止せざるを得ない状態に陥っている。「子どもの権利条約」が保証する、子どもが国籍などにかかわらず医療を受ける権利が、日本では「骨抜き」になっているためだ。一家の望みを阻んでいる壁とは―。(池尾伸一、文中敬称略)
引用元: ・【医療ツーリズム】日本の国保を使いたい!ので東京地裁に提訴【東京新聞】 [618719777]
◆はしゃぐ双子、母の涙のわけは…アパートのドアを開けた途端、元気いっぱいの声がした。
双子の男の子が大声を上げて、部屋中を走り回っていた。
2025年1月に2歳になったばかりのカシムとラフィク=ともに仮名。褐色のつやつやな肌。クリクリに縮れた髪の毛は短く刈られている。
おむつもまだ外せず、よちよち歩きだが、「フー」「ヒュー」「ワー」と声を上げ、テーブルだろうが、ソファだろうが、どこでも登ってくる。車のおもちゃで遊ぶのが大好き。日本のおにぎりが大好物という。
そして、2人ともママが大好き。母親のアリシャ(32)=仮名=が2人いっぺんに抱きしめると、うれしくて大はしゃぎだ。
しかし、走り回るカシムとラフィクを見つめながら、アリシャは涙をこぼした。
とても元気に見えるが、双子の1人、カシムが深刻な障害と疾患の種を抱えているからだ。
「脊椎に先天的な病気がある可能性があり、最悪の場合は将来歩くことができなくなる恐れがあると、医者に言われています」
「それだけじゃありません。性器に生まれた時から異常があり、2歳ごろまでに手術しないと、大人になってから深刻な支障を来すと診断されているのです」
アリシャが嘆き悲しむ背景には、もう一つの大きな理由がある。
アリシャも夫も、アフリカから政治的迫害を逃れて来日したが、日本では一向に難民として認定されないまま、在留資格が切れてしまったのだ。
在留資格がなくなると住民票が抹消され、国民健康保険の加入資格も失う。手術や検査は全額が自己負担となり、カシムのような難病の場合、とても払えないような高額医療となる。
(引用ここまで)
…だから日本の国保で面倒を見ろと言われてもねぇ
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