4月からは原則65歳を対象に、予防に有効なワクチンが公費助成のある定期接種となります。
帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが神経に長期間潜伏し、加齢や疲労などで抵抗力が落ちると再び活性化して発症します。痛みに続き、体の片側に水ぶくれを伴う発疹が帯状にできるのが典型的な症状です。
宮崎県内では1997年から約40医療機関を受診した患者を対象にした大規模調査「宮崎スタディ」が行われています。2022年までの約14万5000人を分析すると、50歳代から増え70歳代が最多でした。
調査を主導する外山皮膚科(日南市)の院長の外山望さんは「高齢化もあり、患者数は増加傾向が続いています」と説明します。
治療にはウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬や痛み止めの薬を使います。多くは1か月ほどで治まりますが、夜も眠れない、着衣に触れても痛いといった状態に悩まされることもあります。
国内では50歳以上の約2割、80歳代の約3割が3か月以上続く帯状疱疹後神経痛を発症するとの報告もあり、愛知医大皮膚科教授の渡辺大輔さんは「高齢で発症するほど痛みが残りやすい」と指摘します。
定期接種は4月から実施されますが、自治体ごとに開始時期や費用の自己負担額は異なります。対象となるのは65歳と、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染で日常生活が困難な60~64歳。
29年度までの5年間は70歳~100歳が5歳刻みで接種対象となり、25年度のみ100歳以上の全ての人が受けられます。
接種には、病原性を弱めたウイルスを使う生ワクチンと、遺伝子組み換え技術により合成したウイルス表面の成分を使う組み換えワクチンの2種類があります。
生ワクチンは、初の水ぼうそうワクチンとして1987年から小児に接種され、2016年には50歳以上を対象に帯状疱疹ワクチンとしても認められました。
同じ株を使った海外製ワクチンは60を超える国で使われてきました。
組み換えワクチンは、18年に50歳以上への使用が承認され、23年にはハイリスクの18歳以上に対象が広がりました。
24年時点で50以上の国や地域で使われ、米国や英国はこのワクチンのみ使用しています。
発症予防効果は、組み換えワクチンが接種後10年目で73・2%に対し、生ワクチンは接種から7年で16・5%に低下したとの報告もあります。
副反応は、生ワクチンが皮膚の赤み、かゆみなど注射した部位が中心なのに対し、組み換えワクチンには疲労や筋肉痛など全身症状も見られました。
宮崎県日南市の池田恵子さん(75)は1月に組み換えワクチンの接種を終えました。帯状疱疹で入院したり、痛みで苦しんでいたりした人の話を聞き、
「2回目の接種の後、左腕の痛みが翌日まで続きましたが、打てて良かった」と言います。
https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/wp-content/uploads/2025/02/20250203-OYTET50004_02-L.jpg
【帯状疱疹予防ワクチン】 初回接種後最長11年間追跡調査、50歳以上における接種後11年目の有効性は82.0%、70歳以上における接種後6~11年の有効性は73.1%・・・グラ・スミスクラインの「シングリックス」
https://talk.jp/boards/newsplus/1713535500
引用元: ・【帯状疱疹】服に触れるだけでも痛い 夜も眠れない・・・50歳以上の2割、80歳代の3割が3か月以上続く帯状疱疹後神経痛を発症する
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