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2025.02.10 15:00
マネーポストWEB
JR東日本が、1日もしくは連続2日間でフリーエリア内が乗り放題となる平日限定の割引券『旅せよ平日!JR東日本たびキュン 早割パス』(以下、キュンパス)を発売中だ。かなりお得なサービスである一方、お得すぎることの“弊害”もあるようだ。
キュンパスの価格は「1日間用」が1万円、「連続する2日間用」が1万8000円。利用できる期間は2025年2月13日から3月13日までの平日限定で、購入できるのは利用開始日の1か月前から14日前まで。利用可能な路線はJR東日本全線、青い森鉄道線、いわて銀河鉄道線、三陸鉄道線、北越急行線、えちごトキめき鉄道線(直江津~新井間)の普通・快速列車と特急列車など(新幹線を含む)の普通車自由席およびBRTだ。なお新幹線や特急列車の指定席での利用は、「1日間用」では2回まで、「連続する2日間用」では4回までと回数制限が設けられている。
たとえば、東北新幹線で東京から新青森まで行く場合、通常の普通車指定席の料金は1万7670円。それがキュンパスを利用して日帰りすると、往復の交通費が1万円で済み、約2万5000円の得となる。1泊2日でもキュンパスの「連続する2日間用」を活用すれば1万8000円で済み、ほぼ片道の交通費が浮く計算になる。
プラン次第では、交通費を半額以下に抑えることも可能なキュンパス。お得であるがゆえに指定席の予約が取りにくくなることもある。鉄道での国内旅行が趣味で、“ライトな乗り鉄”を自称する会社員のAさん(40代女性/東京都)はこう話す。
「キュンパスを利用して、2月の下旬に青森周辺を鉄道で移動する旅をしようと思い、1月下旬に東北新幹線の予約を試みました。でも、予約開始初日の昼頃には早朝発の指定席が満席。夕方以降発の上りの指定席も早い段階でほぼ満席でした」
キュンパスは1日、もしくは2日間限定での乗り放題サービスなので、旅行先での移動でフリーエリア内の鉄道を活用すれば、その分も得になる。そのため、現地での滞在時間をより長くするために、朝早い便で行き、夜遅い便で帰ってくるという計画を立てる人が多いのだろう。
「キュンパスは、新青森や秋田までの新幹線で利用するのが特に割安になるので、人気なんですよね。ただ、どこに行くにしてもなるべく早朝に出発したいので、お得感は多少目減りしますが、行き先を山形に変えることにしました。山形新幹線のほうは、早朝便と夜遅い便の指定席が予約できました」(Aさん)
キュンパスを利用して東京から新青森に行く東北新幹線の早朝便の指定席を予約できた自営業のBさん(30代男性/東京都)が、確保に至るまでの経緯を明かす。
「キュンパスの『連続する2日間用』を使って、1泊2日で青森を堪能する旅を計画していました。希望日は、上りの早朝便は無理だったので、昼前の便を一旦確保。ただ、翌日にもう一度予約サイトをチェックしてみたら、もともと利用したいと思っていた早朝便に空席があったんです。そこで、前日に予約した便をキャンセルして、新たに早朝便を予約し直しました。誰かがキャンセルした席が偶然あったということだと思いますが、本当にラッキーでした。こまめにチェックするのも大事ですね」
東北・秋田・山形新幹線の「はやぶさ」「こまち」「つばさ」は全席指定なので、キュンパス利用者たちの予約競争がさらに激しくなる傾向があり、それを勝ち抜くのは簡単ではないのだ。
「争奪戦なので、ホテルも一旦早めに予約しておいて、その後は予約サイトをまめにチェックし、好条件なものがあったら予約をし直すのが常識になりつつあります。今回キュンパスで新青森行きの早朝便が取れたのも、その癖が功を奏したということかもしれません。予約し直す人が一定数いることを考えると、一度取れなかったからといって諦めずにチェックすることも大事だということです」(Bさん)
旅のお得なサービスを利用するための競争率が高くなるのは仕方がないこと。お得感を最大限に享受するためのテクニックは、身につけておいて損はないだろう。
引用元: ・「1日1万円で乗り放題」JR東日本の「キュンパス」が大人気 早朝の指定席が予約しづらい状況も [七波羅探題★]
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