「武蔵はどうしてしまったのかとOBから心配する声が立て続けに寄せられる」と学校法人「武蔵学園」の評議員の一人は苦渋の顔を見せる。かつての栄光を知る卒業生たちは歯がゆい思いを募らせているのだ。
「進学校としては麻布や開成より格上だった」と証言するのは塾幹部。生徒数は麻布300人、開成400人(うち100人は高校から)に対し、約170人。少数精鋭を実践し、大学進学でも高い実績を挙げてきた。その前身はさらに凄い。戦前は国内で最難関の名門だったのである。
■戦前は東大コースが約束されたが…
(中略)
「武蔵では東大に行くのが当たり前といった空気が戦後もしばらく続き、放っておいても自然と優秀な生徒が集まってきた。しかし、そうした状況にあぐらをかき、生徒集めの努力に欠けていた」と評議員は振り返る。「近年は学習塾とのつきあいも大切になっている」と麻布の元教員は話すが、武蔵はそうしたアプローチをことさら避けてきた。「塾のようなところとくみするべきではないという校長が続き、長期低落傾向に歯止めがかからなくなった」と評議員。「優秀な生徒を集めるには私たち大手塾との情報交換が不可欠」(前出の塾幹部)という時代なのだ。
そうした中でショッキングな事態が起こったのは11年前。東大受験で圧倒的な実績を残してきた学習塾「鉄緑会」が武蔵を指定校から外したのだ。筑駒、開成、麻布、桜蔭などの指定校は中学入学時に手続きすればテストなしに入塾できる。いわば進学校上位校の証しだが、「塾内の成績が伸びなかった」と元講師は武蔵外しの理由を明かす。
巻き返しを図るべく、19年春に校長に招いたのが埼玉県立浦和高校で校長を務めた武蔵OBの杉山剛士氏。これまで良しとしてこなかった受験のための詰め込み教育も辞さない構えで取り組んでいる。杉山校長体制になってからの東大合格者は21、28、19、21、26人。目覚ましい成果を上げているとは言い難いが、「彼が就任してから入ってきた生徒が今年初めて卒業する。本当の勝負はこれから」と評議員は期待を込めて語る。かつての超名門が復活できるかどうか、正念場である。
(全文はこちら)
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nikkangendai/life/nikkangendai-1117323
引用元: ・【教育】かつての名門校"武蔵"長期低落の深刻度…東大合格者数トップ10圏外、鉄緑会の指定校からも外れる [デビルゾア★]
あの子どうしたんかな
コメント