邪馬台国の卑弥呼も見た夜空なのか。
佐賀県の吉野ケ里遺跡から出土した西暦200年前後の石棺墓に刻まれていた「×」などの線刻について、
天文の研究者が星図(天文図)説を提唱した。
三国志の魏の成立前後に起きた天体現象も星図中に刻まれているとし、中国文化圏の影響を受けた元図があった可能性など、古代の日本と中国の関係にも想像が膨らむ説だ。
星図説は、考古天文学会議のメンバーで、国立天文台天文情報センター専門研究職員の高田裕行さんが提唱した。
過去の星空と線刻を比べたところ、1等星のベガやデネブ、アルタイルと大きな「×」の位置が一致したという。
線刻のなかでも目立つ「△」について、西暦214年6月30日夜に見られた惑星などが近接する「天体会合」との関連にも言及した。
同会議メンバーの田中禎昭・専修大教授(日本古代史)によると、この天体会合は、中国の後漢書の記述にあり、後漢の滅亡と魏の成立を天が示したと意味づけられているという。
線刻には「鳥を示した」「呪術的なシンボル」との説もある。
高田さんは今後、線刻と天体がどれくらい一致しているかなど統計的な検証を進める。
引用元: ・【古代】邪馬台国の卑弥呼も見た夜空? 吉野ケ里遺跡の線刻に星図説 1等星と「×」が一致 [ごまカンパチ★]
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