犬150匹を持ち去った愛護団体と訴えたブリーダー

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ペット業界の闇：犬150匹を持ち去った愛護団体と訴えたブリーダー　裁判の行方は | 毎日新聞

栃木県のブリーダー、田辺文恵さん（83）＝仮名＝は突然、飼育する150匹ほどの犬を愛護団体に持ち去られた。 　「動物虐待」の疑いをかけられた田辺さんは、反転攻勢に出た。【宮城裕也】

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「動物虐待」の疑いをかけられた田辺さんは、反転攻勢に出た。【宮城裕也】

損害賠償を求めて提訴
「以前から、ひどい飼育をしているとの話を耳にしていた。潜入して犬を助けなければと考えた」

毎日新聞の取材に、こう話した女性は2021年4月、ハローワークの求人を通じて、田辺さんの元で働き始めた。

2週間ほどで、田辺さんの飼育を「虐待だ」と思い、活動に賛同していた愛護団体に情報を提供したという。

これを受けて、乗り込んできた団体の女性代表（62）は、田辺さんが自治体への届け出を怠っているなどと主張。

「あんたに飼う権利はない」として、田辺さんの元から少なくとも152匹の犬を持ち去った。

生活の糧を失った田辺さんは一時、命を絶つことも考えた。知人のブリーダーから新たな犬を譲ってもらったり、借金をして購入したりしたが、以前と同じ収入は得られていないという。

「動物虐待」の疑いをかけられた田辺さん。

「泣き寝入りしてたまるか」

そう決意し、脅迫されて不法に犬を持ち去られたとして団体に2693万円の損害賠償を求めて提訴した。