たとえば、高視聴率を支えてきた人気番組の中には、「ヤラセ」が大問題となったケースがあった。ベテランの芸能記者が振り返る。
「2000年代に放送されていた『愛する二人別れる二人』は、みのもんたと美川憲一が司会を務め、カップルの葛藤や別れをリアルに描くコンセプトで最終回は最高視聴率27.4%を記録しました。しかし、偽夫婦の“仕込み”や妊婦という設定の女性が実は妊娠していなかったりなどの疑惑が噴出。ついには番組にヤラセ出演していた女性が自死し、警察の捜査の過程で番組制作の問題点が明らかとなりました」
また、2011年に日曜ゴールデン帯で放送されていた「ほこ×たて」でもヤラセが発覚。「最強の矛」と「最強の盾」を対決させるという斬新な企画が視聴者から支持されていたが、実際には編集によって捏造されていたことが出演者によって暴露され、2013年に終了に追い込まれている。
「番組から死者を出した事例といえば、リアリティー番組『テラスハウス』(2020年)の出演者だった木村花さんの自死はフジテレビの社会的責任を問う大問題となりました。番組内での編集による誇張や、出演者同士の対立をあおる演出によってSNSで誹謗(ひぼう)中傷を招いたのが原因と見られ、木村さんの母親がフジテレビに証拠の提示を求めるも同局はこれを拒否。その対応に世間からの批判が集中しました」(同)
ありえない演出や行きすぎた報道によって野球界のレジェンドとトラブルになったケースも。
バラエティー界で“黒歴史”として語り継がれているのが、世界の本塁打王・王貞治氏を侮辱した2003年の「王シュレット事件」だ。
「問題となったのは、『ワンナイR&R』で放送された通販番組を模倣したコント『ジャパネットはかた』です。王氏の顔を模した模型を便器に仕込み、『王シュレット』と称して温水洗浄便座を売り込むという内容でした。これに激怒した福岡ダイエーホークス(当時)は、『フジテレビ系列局を2003年の日本シリーズ中継に推薦しない』と発表。これにより日本シリーズの中継権をテレビ東京が獲得するという異例の事態が発生しました」(スポーツライター)
また、昨年には大谷翔平がロスに12億円の豪邸を購入したことを情報番組で詳報。空撮映像や自宅前からのリポート、近所へのインタビューなどワイドショー取材のような映像を流したが、自宅住所を特定できてしまうような映像だったことに大谷が激怒。フジテレビは大谷が所属していたドジャースから“出禁”を食らったと報じられた。
こうした不祥事やトラブルは数多くあるが、フジテレビが低迷するきっかけとされているのが「韓国ゴリ押し問題」だ。
スポーツ大会での韓国戦を「韓日戦」と呼称し、フィギュアスケート中継ではキム・ヨナの表彰式はノーカットなのに、浅田真央など日本人選手の優勝時はカット。韓国ドラマを大ボリュームで放送し、「笑っていいとも!」での「全世代で最も好かれている鍋」アンケートで1位が「キムチ鍋」と紹介された際には、視聴者から疑問の声が上がった。
他にも、アニメ「サザエさん」内にK-POPのポスターをしのばせたり、七夕に放送された「めざましテレビ」では「少女時代のようにきれいな脚になりたい」と書かれた短冊が映り込むといった「韓流サブリミナル」にも視聴者の不信感が高まった。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/20986fba83a58f3538a3100645fd1979d2977ae7
引用元: ・【中居騒動だけじゃない】「フジテレビ」の黒歴史年表…「韓流抗議デモ」「テラスハウス」「王シュレット」
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