1960年の国民年金保険料は、月額わずか150円。貨幣価値や物価情勢があるので単純比較はできないが、2025年の国民年金保険料は、年収400万円世帯で200倍超の3万3539円。保険料が爆上がりしたのは、日本の年金制度が「積立方式」ではなく老年世代が受け取る年金支給額総額を、現役世代が支払う「賦課方式」だからだ。
少子高齢化で日本の老年人口は増え続け、それに伴い、年金支給総額も増え続ける。一方で、年金保険料を支払う現役世代の人口が減り続けている。現役世代一人あたりの負担は飛躍的に増え、ますます子供を産まなくなる悪循環。2025年にはとうとう、65歳以上の老人が国民の30%を超える超高齢化社会に突入した。
年金支給開始年齢の65歳以上が3500万人なのに対し、昨年の新生児数は60万人。15歳から49歳の女性の年齢別出生率を合計した特殊合計出生率は1.15を下回る見込みで、年金制度で想定されている特殊合計出生率1.26を大きく下回っている。この時点で年金制度の綻びは明らかだ。
特に新型コロナ禍の2021年に日本の特殊合計出生率は0.81まで落ち込み、2019年生まれが社会人になるまで、賦課方式の年金制度はもたない。毎月2万円の年金保険料を払っている世代が老人になった頃には、元金が戻ってくる保証はない。だから金融庁は、特殊合計出生率が0.81に落ち込んだ2019年に「老後資金として2000万円の蓄えは必要」と警鐘を鳴らしたのだ。
では日本以外の少子高齢化に悩める国は、どうしているのか。ドイツやフランスなどOECD加盟国は「要介護老人の入院禁止」「要介護老人の延命中止」によって社会保障を健康な高齢者に絞り込み、年金・社会保険料が上がるのを食い止めている。日本も「先進国並み」の社会保障制度改革は待ったなしなのだが、若者の代表でインフルエンサーを自称するたかまつ氏がなぜ、年金部会で社会保障制度改革を提案しないのかは謎だ。
引用元: ・炎上でXトレンド1位、厚生労働省御用芸人たかまつなな「年金制度は破綻しない」は本当か [ネギうどん★]
破綻させないように毟り取るからな
しないように支給額減らせるんだから
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