しかし、こうした楽観的な発言に対し、国民の間では疑念が広がっています。厳しい検閲下にある微博(ウェイボー)上でも、「現実感が全くない。ただの数字にすぎない。10%成長と言われても反論できないよ」と皮肉るコメントや、「私の周りは貧しいまま」といった声が多数投稿されています。
さらに、「気温と体感温度の差みたいなもの」「昨年目標を設定した時点で、今年5%になるのはわかっていた」など、公式データの信ぴょう性を揶揄する声も上がっています。
中には「各種指標の成長率がすべて5%未満なのに、どうやってGDPが5%成長するのか?」といった具体的な疑問を投げかける人もいます。
こうした疑問や批判は中国国内だけでなく、海外のSNSプラットフォーム「X」でも議論が巻き起こっています。
「統計局は宣伝部門そのものだ」 「これが目標達成型統計法だ」 「どうせ来年になったらこっそり修正される。今は適当に発表しているだけ」などの辛辣なコメントが相次ぎました。
あるネットユーザーは「習近平が5%と言えば、必ず5%になる仕組みだ」と指摘し、別のネットユーザーは「本当の経済成長率はマイナスだろう」と断じています。
さらに、「統計データは好き勝手に飾られる小娘みたいなものだ」とまで皮肉を込めた発言も見られました。
過去1年間、中国経済は低迷を続け、政府の景気刺激策も効果を上げられず、失業率が高止まりし、消費は大きく落ち込みました。
多くのネットユーザーは動画を通じて市場の停滞や生活の厳しさを記録し、共有しています。
あるネットユーザーは「今年6月から仕事がない。生活費はとにかく節約しているし、何万円も病院代に消えた」と語り、別のネットユーザーは「煙草を吸わなかった私が、今日は一箱買った」と皮肉を込めて投稿しました。
さらに、労働者が日常生活で苦労している様子を映した動画も増え、こうした現実は「盛況」を強調する公式データとの矛盾をさらに際立たせています。
イギリスのフィナンシャル・タイムズも中国経済の現状について報じ、中国の不動産市場が深刻な低迷に直面していると指摘しました。
多くの中国国民にとって、公式に発表された華やかな数字は現実の生活と大きなギャップがあります。
https://www.youtube.com/watch?v=DxeKbXdjOsU
引用元: ・【中国のGDP成長率5%発表が招いた波紋】微博(ウェイボー)上で公式データの信ぴょう性を揶揄する声 「各種指標の成長率がすべて5%未満なのに、どうやってGDPが5%成長するのか?」
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