アピール
「eビターラは『メイク・イン・インディア』(モディ印首相の製造業振興策)のビジョンそのものだ」
スズキの鈴木俊宏社長は17日、ニューデリーで開幕した自動車展示会「バーラト・モビリティー・グローバル・エキスポ」の会場で、現地のメディア関係者らに「インド製EV」であることをアピールした。
eビターラは小型スポーツ用多目的車(SUV)で中国BYD製の電池を搭載し、1回の充電で500キロ・メートル以上走る。価格など詳細はまだ公表していないが、インド工場で生産し、今夏にも販売を始める予定だ。
さらにインドから欧州や日本、東南アジア、中南米、アフリカなど世界100か国以上に輸出する計画も公表した。経済成長が著しいインドにEV生産を集約してコストを抑える狙いがあり、トヨタ自動車への供給も予定する。
「牙城」死守
スズキがEVの世界戦略車を投入する背景には、印政府がEV産業の誘致や大気汚染対策などを目的に2030年の乗用車の新車販売でEVの割合を3割に引き上げる目標を掲げていることがある。
エンジン車で築いてきたインド市場の「牙城」を守る狙いもある。
調査会社JATOによると、インドの24年の新車販売台数は前年比4%増の486万台で、スズキがシェア首位の37・2%を占めた。EVはこのうち12万台あまりにとどまるが、シェアでは現地財閥タタ・モーターズが61・7%と圧倒する。鈴木氏は「EVでもトップシェアを狙う」と強調しており、eビターラは巻き返しの先兵となる。
スズキは30年度までにインドで販売するEVを6車種に拡大し、乗用車の販売に占めるEVの割合を15%にする目標を掲げる。
ライバル
ライバルも手をこまぬいているわけではない。
タタはSUV「ハリアー」や小型車「ティアゴ」の新型EVを展示した。現時点で1車種しかないスズキとの差別化を図っている。
インドでシェア2位の韓国ヒョンデ(現代自動車)は展示会に合わせて小型SUV「クレタ」のEVを発売した。スズキに先んじてEVの発売にこぎ着けた現地法人の金彦洙社長は「インドのEV産業で新たなベンチマーク(基準)を打ち出す」と意気込んでおり、インドEV市場の競争は激化しそうだ。
読売新聞 2025/01/19 14:30
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20250118-OYT1T50157/
引用元: ・世界3位の自動車市場・インドでスズキが初EV…現地勢先行、「インド製」アピールし巻き返し図る [蚤の市★]
潰さなければならない
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