https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/900016536.html
https://youtu.be/LpynUOqZOjQ
船井電機のニュース。親会社の破産手続きが始まるなか、異例の事態です。番組が船井電機の経営権を1円で買い取った社長を単独取材すると、この社長も「知らぬ間に経営権がなくなった」と主張しました。
■船井電機の経営権をファンドに1円で売却
去年10月、社員550人に突如解雇が伝えられ、破産手続き中の大手家電メーカー・船井電機。
EFI株式ファンド 福井啓介社長(59)
「本当のことを伝えなきゃいけないタイミングなのかなと思いまして、今回は来させていただきました」
番組が関係者を取材すると、破産の裏側に経営権を巡る不審な動きがあることが分かってきました。
1カ月前、番組の取材に応じた船井電機の上田智一前社長(51)。去年9月、事業で抱えた100億円近くの個人保証を引き取ってもらうことを条件に、船井電機の経営権を都内のファンドに1円で売却したことを明らかにしました。しかし…。
上田前社長
「買い手(ファンド)ときちっと協議をしていかなければと思いますけれども、今の段階では1円で会社をその買い手(ファンド)が持っていっただけで、個人保証が外れていないという状況になっています。買い主の義務は全く履行されていない。1円で持っていかれて終わり」
契約条件となっていた100億円近い個人保証は、上田前社長が負ったままとなっていると主張。売却先のファンドがその後も契約を履行しないとして、上田前社長は先週、ファンドの社長ら5人に対し、詐欺容疑で大阪府警に告訴状を提出しました。
上田前社長
「ちゃんと償うべき罪は償って頂きたい。大勢の人が迷惑しているわけですから」
引用元: ・船井電機 1円でファンド売却 「印鑑押された」騒動を激白 経営権はどこへ? [582792952]
番組は、上田前社長から刑事告訴されたファンドの社長から直接話を聞くことができました。
福井社長
「(Q.刑事告訴された受け止めは?)ちゃんと事実を伝えていけば分かる部分もあると思うので、そんなに悲観はしておりません」
「(Q.相手をだまそうという意思があった?)全くないですね。私がもともと経営権を取りたい思いなんて全くなかった。船井電機の再建をやるということにしか興味がありませんでした」
ファンドの福井社長は契約内容は仲介人らに任せていて、100億円近い個人保証の引き受けなど、契約の詳細については知らなかったと釈明しました。さらに…。
福井社長
「(Q.経営権は今も福井社長が持っている?)いえ、今は私の方にはないようです。知らない間に他の会社に経営権が移っていたことを後で知りました」
「(Q.福井社長が印鑑を押さないと経営権は他に移らないのでは?)はい。印鑑は持っていかれていたので」
「(Q.印鑑がなかった?)私が印鑑を預けてしまったというのが一番の間違いだったと思います」
「(Q.責任を感じている?)そうですね。印鑑を全部、私が管理の上でやっていかなければいけないことだった」
船井電機の経営権は、上田前社長から福井社長のファンドに移った後、会社印を勝手に使用され、さらに別の会社に譲渡されていたと主張しました。
こうした状況に、上田前社長は経営権を取り戻すため、株式の返還を求めて東京地裁に提訴しました。
福井社長
「(Q.経営権は今後どうあるべき?)もう上田氏に返還されるべきだと思います。債務が受けられないのであれば、元々の契約通り上田氏に株式を戻すというのが本当のところだと思いますので」
「(Q.上田前社長と話は?)近々、お話させて頂くことになっています。悪事を働いた人物を洗い出さなければいけないと思っておりますので、上田さんと共に明らかにしていかないといけないなと思っている」
このインタビューの翌日、福井社長は上田前社長と面会し、「経営権がなくなった経緯」を説明したといいます。
番組が上田前社長側に受け止めを取材しました。
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